日本代表のサッカーをレベルアップさせる3つの改善策
乾貴士が小林祐希と同時に投入されたことも、流れを好転させる原因だった。小林祐希と長友がサイドで連携した後半27分のシーン以外では、乾と長友の2人が中心となって、サイド攻撃を仕掛けながら、ゲームをコントロールした。
サイド攻撃とゲームコントロールとは密接な関係にあるのだ。縦に速い攻撃では、そこのところが生かされない。縦に速い攻撃をあくまで貫くつもりなら、それでいてゲームをコントロールしたいのなら、サイド攻撃のスピード感と安定感を追究すればいい。
改善策は見えているのだ。香川でなく小林祐希的な選手を1人加える。乾と長友のような関係を、右サイドでも築く。そして、縦に速いサッカーをほどほどにする。この3点で日本代表のサッカーは、ずいぶん改善されるはず。少なくとも僕はそう思うのだ。
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スポーツライター杉山茂樹氏の本音コラム。