彼の気持ちがわからない！不安な心を軽くする方法
不安な気持ち、解消したい…。
恋愛・結婚・仕事などあらゆる人間関係において、「相手の気持ちがわかれば、どれだけ不安になったり苦しくなったりせずに済むだろう」と思ったことありませんか？ 「不安や苦しみをすぐに取り除くのは難しいことですが、それを作り出すメカニズムを知り、軽減することはできます」と心理カウンセラーの伊藤憲治先生。さっそく教えていただきました。
■言葉だけではわからない
「相手の気持ち」がわかる…とても難しいことです。例えば、「人は10分に1回は嘘をつく動物」という説があるように、口では心とは裏腹なことを簡単に言えてしまうので、「相手の言葉」だけで「相手の気持ち」がわかるということは無いのかもしれません。
また、社会に出ると「聞く前に自分で考えなさい！」「相手の気持ちを考えた行動をしなさい！」と言われますが、実際にどうすればよいのかを具体的に教えてもらえる機会はとても少ないですよね。
■不安や苦しみが生まれるメカニズム
人は「目で見たもの」や「耳で聞いたこと」を頭の中で考え、自分の解釈に変換します。そして、頭の中だけで考えていると「記憶」として残るものもあれば、忘れて行ってしまうものもあります。ですから、記憶として頭に残った自分の解釈だけで、物事を判断することになります。
このようにとても曖昧な記憶と自分だけの解釈だけで物事を考えることで、不安や苦しみは生まれています。つまり多くの場合、不安や苦しみは自分の心が作り出していると考えられるのです。
ではどうすればいいのでしょうか？次のチェックで具体的にみていきましょう。
CHECK!不安な気持ち、苦しい心を軽くしよう！
１．問題を書き出して可視化する
自分が不安に思っていること、苦しんでいることは何か？これらを具体的に紙に書き出してみましょう。次に、相手が行動した事実のみを、できるだけ具体的に紙に書き出してください。
例えば、「彼にLINE・メールをしたのに返事が来ない」という事実から「もしかしたら嫌われたのかもしれない」とか「自分の事を大切に思っていないのかもしれない」という不安な気持ちになったとしましょう。
書き出して客観視することで、現状を冷静に判断できるようになり、色々な発見ができるはずです。
それは、
・「相手が返事をしなくても良い」と思うようなLINE・メールを送っていた。
・過去にも同じように返事が来ない期間があったが、仕事が原因であった。
・この曜日に送ったLINE・メールはいつも返事が遅かった。
などです。
２．人に話してみてもＯＫ
第三者に話をすると自分だけの解釈によって事実とずれていたり、偏った考えになってしまったりしていないかを確認することができます。
こうして、彼が返信しない事情が理解できれば、あるいはいつものパターンであることに気がつけば、現状に対する不安や苦しみが軽減されます。
３．利害関係に注意して
第三者に話す時は極力、「日常生活での利害関係が少ない人、または利害関係がない人」を選びましょう。
特にふたりの関係が人にはあまり言えない場合、利害関係がない人に話をすることがとても重要になります（例えば不倫や社内恋愛など）。
利害関係があると、その人の言葉に、どうしても「あなたとの人間関係を悪くしたくない」という偏った感情が入ってきてしまいます。すると相手から出てくる言葉は偏ったものとなり、余計不安や苦しみが増えてしまう場合があるからです。
紙に書き出す（日記を書く、Blogを書く等）や、人に話をする事は当たり前のようですが、この当たり前をするだけで不安や苦しみが軽減されるのです。簡単ですから、ぜひ一度やってみてください！
いかがでしたか？「仕事柄、近しい人に話せないご相談を受ける事が多々あります。少しでも日々の生活に笑顔が増え、楽しいと思っていただけたらと思っています」と伊藤先生。まだまだカウンセリングを受けることが一般的ではない日本。でも苦しいときはひとりで考え込まず、思い切ってプロに相談するのもひとつの手かもしれません。
『恋の勝者はいつもブレずに最短距離！ロジカルな姿勢を身につけて』
それでも不安を抱えてしまいそう、という方は「ネガティブ思考に支配されない！セルフマインドコントロールの方法」もぜひ参考にしてください。
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◇プロフィール伊藤憲治 心理カウンセラー
大学卒業後、アパレル業界、人材業界、広告業界等を渡り歩き、採用、社員教育、キャリアコンサルタント、経営企画、事業統を経験。2006年より5年間、IT業界にて取締役として会社経営に携わる。2004年より心理カウンセラーとしての活動を開始。その豊富な人生経験に加え、心理分析・行動分析等の専門知識を用いることで、多岐にわたる悩みに対応可能。不安や悩みが解決し新しい発見あると評判に。恋愛相談、人間関係に関する相談、育児相談、進路相談、就職転職相談、愚痴聞き等、その相談件数は年間2,000件を越える。
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