食用卵から基準値超えのダイオキシン検出  台湾で初  6242キロが販売停止

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(台北 22日 中央社)衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署は21日、食用のニワトリの卵から基準の約2.1倍のダイオキシンが検出されたと発表した。台湾内でニワトリの卵から基準値を超えるダイオキシンが検出されるのは初めて。問題の卵の生産元から出荷された商品6242キロの販売は、22日午前までに停止した。

同署によれば、卵は中部・彰化県内の3カ所の養鶏場で生産されたもの。成功大学(台南市)が同署から委託され実施した調査により見つかり、同署は今月18日に通報を受けた。

衛生福利部の陳時中部長は、すでに卵の流通先を把握しているほか、生産元に対しては出荷と移動に対する規制がかけられたと説明。問題の卵が流れた可能性がある飲食店などの検査も行っていくとしている。

環境保護署は養鶏場周辺の水と空気の分析を進める。結果は早ければ28日に判明する見通し。

(劉建邦、陳偉テイ/編集:名切千絵)