佐賀の「シシリアンライス」って何だろう? 詳しい人に聞いてみた
シシリアンライス(画像提供:「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」)
2017年4月4日、佐賀市のご当地グルメ「シシリアンライス」記念日を祝うイベントが行われ、「佐賀シシリアンライス王国」の国王に扮した佐賀市の秀島敏行市長が、特製の「シシリアンライス」を試食した。このニュースは、地元の佐賀新聞、西日本新聞などで報じられ、話題となっている。
だが、そもそも「シシリアンライス」って何だろう?
「喫茶店の賄い飯」から生まれたようだ
ツイッターには、「シシリアンライス」記念日ということで、次のような声が寄せられていた。
今日はシシリアンライスの日だよ笑。 pic.twitter.com/aZdQmgTnvh
— みっちー (@aka35yoko) 2017年4月3日
4月4日はシシリアンライスの日だから、佐賀玉屋でシシリアンライスを食べたよ。 pic.twitter.com/ib9R5WCsRF
— スキヤキ38 (@saba589) 2017年4月4日
シシリアンライスの日とかあったんだ #シシリアンライス pic.twitter.com/qjoIfO0RNc
— diz (@diz_twit) 2017年4月4日
シシリアンライスいただきました #シシリアンライス #シシリアンライスの日 pic.twitter.com/80e4jhlqFk
— 陽 明殊@林田勇樹 (@takuossan) 2017年4月4日
写真はそれぞれおいしそうなシシリアンライス。「今日はシシリアンライスの日だよ笑」「4月4日はシシリアンライスの日だから、佐賀玉屋でシシリアンライスを食べたよ」「シシリアンライスの日とかあったんだ」などといったコメントが添えられている。
なるほど佐賀では、4月4日がシシリアンライスの日というのは間違いないようだ。しかしシシリアンライスって、何だろう? という疑問は残る。
そこでJタウンネット編集部は佐賀に電話で聞いてみることにした。
電話で答えてくれたのは、市民団体「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」代表の中島丈晴さんだ。
「シシリアンライスというのは、もともと喫茶店の賄い飯から始まったようです。残り物の肉や野菜をご飯にのせて、マヨネーズをかけただけの手軽な料理です」と中島さん。「料理名を何にしましょうと聞かれ、当時ヒットしていた映画『ゴッドファーザー』の舞台であるシシリー島をイメージして、シシリアンライスと名付けた、と聞いています。40年以上も前の話だそうです」。
「佐賀県内でシシリアンライスを提供する店は、現在約40店舗です。やはり喫茶店が多いですね。けっして高価な食材を使わず、残り物で手早く作る賄い飯の精神は受け継がれていて、安くてヘルシーな料理で競い合っています」。
「私たちのグループが活動を始めたのは、2011年ですが、2012年4月4日に佐賀シシリアンライス王国として建国し、イベントは今年で5回目になります。B-1グランプリにも出場する予定ですが、結果よりも町おこし、地域おこしにつながればと考えています」と中島さんは力説した。