桐谷健太、生田斗真&荻上監督との印象的な夜を語る
ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らう「三井ホーム Presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜」。今回は2月25日(土)より全国ロードショーとなる映画「彼らが本気で編むときは、」に出演している俳優の桐谷健太さんと、本作でメガホンを取った映画監督の荻上直子さんをお招きし、4週にわたりふたりの対談をお届け!
第1回目となる2月19日の放送では、ふたりが初めて出会った時のお互いの印象や、トランスジェンダーの恋人という桐谷さんにとってある意味挑戦ともいえるマキオ役についてなど、トークを展開しました。
◆初めての出会い
桐谷「初めて会ったのっていつでしたっけ?」
荻上「確か、桐谷さんのほうからどうしても一度お会いしたいと言ってきていただいて」
桐谷「あっ、そうだそうだ! 会議室でお会いして。あのときと飲んだときのギャップが僕は面白かった。次に会ったのが衣装合わせで、そのあと(生田)斗真たちと飲みにいったんでしたっけ? 一緒に飲んだときに監督は思ったことを“ズバッ!”と言う人なんだなって」
荻上「ほんと!? 飲むと思ったことをいろいろ言っちゃうんでしょうね(笑)」
桐谷「で、そのあと斗真と一緒にお店から2時間ぐらい歩いて帰ったんですよ」
荻上「(生田さんから)聞きました。そのあともちょっと飲んだって」
桐谷「すごい作品になると思うし、頑張ろうねって。オレたちにとってターニングポイントになる作品だっていろんなところに書かれていたんですけど、僕としてはゴーイングポイントかなと思っているんですよ。ターンしないでゴーイングでいきたいなと。斗真も今までやったことのないような役(トランスジェンダーの介護士・リンコ役)だし」
◆お互いの印象
荻上「ドラマで桐谷さんのことを観て“絶対に性格のいい人だろうな”と思っていたらそのまんまの人で(笑)。今もその印象は変わっていないですね」
桐谷「監督は自分で本も書いていらっしゃるので、ビジョンがはっきりしているし、たぶん日常もそうなのかなと思います。海外で暮らしていたことがあるのも影響しているのかもしれないですけど、歯に衣着せぬというか……、非常に傷つくこともありましたけど(笑)」
荻上「えっ、うそ!? 何?」
桐谷「でも、(それが逆に)役者としてはすごくありがたいというか気合も入るし、そっちのほうがいいんです。斗真と僕に『全然カップルに見えません……、早く抱き合って、今!』って」
荻上「そうそう、ありましたね(笑)! 男どもの友情の匂いがする。ラブが足りないラブがみたいな」
桐谷「もちろん役者にとって現場の雰囲気が楽しく和気あいあいとしているのもいいんですけど、監督のように、はっきり物事を言ってピシッと締まった状態で作品作りをする。それでいて仕上がりが素晴らしいので斗真も『監督のおかげで一皮むけた』って言っていました」
◆初めての役どころが腑に落ちた瞬間
荻上「映画とかドラマで桐谷さんを観ていて、若いときって熱い男の役が多かった印象でしたけど、声がデカいみたいな(笑)。でも、30歳を過ぎて“すごく男の色気が出ている!”と思って一緒にお仕事してみたいなって」
桐谷「マキオは見た目はすごく普通ですけど、リンコさんはちょっと差別を受けてしまうような役柄だったので、そこを斗真が演じる上で心をどうしていくのか……しかもフィジカルな部分も見た目として女性に見えるのかという点が非常に難しかったと思う。マキオがリンコさんを包み込むところとか、本当に心から入っていかないとお芝居してるなっていう雰囲気が伝わってしまう。それはちょっと違うなというのをすごく感じていて。だから、僕のまわりにもトランスジェンダーやゲイの友だちがいるので電話していろいろと話を聞いたりしてマキオを構築していったんですけど、ある日監督と飲みに行ったときに『マキオのイメージは旦那さんなんだよね〜』みたいな。監督のやさしい旦那さんの話を聞いたときに“あっ!”ってマキオ像や佇まいが見えたんですよね」
荻上「へぇ〜。私の夫は桐谷さんみたいに全然かっこ良くないし、ほんとうにもっさい男で果てしなくダサくてつまらないんだけど、すごく優しいんですよ(笑)」
桐谷「それがいいじゃないですか。ケンカしたときの話とかしてくれたんですけど、どれだけ監督が怒っても旦那さんは怒ることなく、ボソッと『自分勝手だな』ってね」
荻上「私がギャーギャー言っているのをずっと聞いて、耐えて耐えてそれですからね(笑)」
桐谷「それがオレの中ですごく“いいな〜”と思って、マキオが自分の中にスッと染み込んでいく感覚があったんです。その後、2時間くらい斗真と話ながら散歩している中でだんだんと役を染め上げていったんです。だから、あの日の飲みがすごく印象的な夜だったんですよね」
荻上「へぇ〜、聞いてみたかったな。ふたりが歩きながら何をしゃべっていたのか」
桐谷「何をしゃべっていたのかな……結構飲んでいましたし(笑)。ふたりでひたすら遊歩道を歩きながら話して……」
次回2月26日(日)も、桐谷健太さんと荻上直子さんの対談をお届けします。お楽しみに!
『彼らが本気で編むときは、』
【公式ホームページ】 http://kareamu.com
生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子、桐谷健太
脚本・監督:荻上直子
2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!
配給:スールキートス
第67回ベルリン国際映画祭
「テディ審査員特別賞」「観客賞(2nd place)」ダブル受賞!
(パノラマ部門、ジェネレーション部門 正式出品作品)
© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
【番組概要】
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜
放送日時:毎週日曜 8:00〜8:25
ナビゲーター:土岐麻子
番組ホームページ:http://www.tfm.co.jp/curators/
http://www.tfm.co.jp/curators/
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聴取期限 2017年2月27日 AM 4:59 まで
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◆初めての出会い
桐谷「初めて会ったのっていつでしたっけ?」
荻上「確か、桐谷さんのほうからどうしても一度お会いしたいと言ってきていただいて」
桐谷「あっ、そうだそうだ! 会議室でお会いして。あのときと飲んだときのギャップが僕は面白かった。次に会ったのが衣装合わせで、そのあと(生田)斗真たちと飲みにいったんでしたっけ? 一緒に飲んだときに監督は思ったことを“ズバッ!”と言う人なんだなって」
荻上「ほんと!? 飲むと思ったことをいろいろ言っちゃうんでしょうね(笑)」
桐谷「で、そのあと斗真と一緒にお店から2時間ぐらい歩いて帰ったんですよ」
荻上「(生田さんから)聞きました。そのあともちょっと飲んだって」
桐谷「すごい作品になると思うし、頑張ろうねって。オレたちにとってターニングポイントになる作品だっていろんなところに書かれていたんですけど、僕としてはゴーイングポイントかなと思っているんですよ。ターンしないでゴーイングでいきたいなと。斗真も今までやったことのないような役(トランスジェンダーの介護士・リンコ役)だし」
◆お互いの印象
荻上「ドラマで桐谷さんのことを観て“絶対に性格のいい人だろうな”と思っていたらそのまんまの人で(笑)。今もその印象は変わっていないですね」
桐谷「監督は自分で本も書いていらっしゃるので、ビジョンがはっきりしているし、たぶん日常もそうなのかなと思います。海外で暮らしていたことがあるのも影響しているのかもしれないですけど、歯に衣着せぬというか……、非常に傷つくこともありましたけど(笑)」
荻上「えっ、うそ!? 何?」
桐谷「でも、(それが逆に)役者としてはすごくありがたいというか気合も入るし、そっちのほうがいいんです。斗真と僕に『全然カップルに見えません……、早く抱き合って、今!』って」
荻上「そうそう、ありましたね(笑)! 男どもの友情の匂いがする。ラブが足りないラブがみたいな」
桐谷「もちろん役者にとって現場の雰囲気が楽しく和気あいあいとしているのもいいんですけど、監督のように、はっきり物事を言ってピシッと締まった状態で作品作りをする。それでいて仕上がりが素晴らしいので斗真も『監督のおかげで一皮むけた』って言っていました」
◆初めての役どころが腑に落ちた瞬間
荻上「映画とかドラマで桐谷さんを観ていて、若いときって熱い男の役が多かった印象でしたけど、声がデカいみたいな(笑)。でも、30歳を過ぎて“すごく男の色気が出ている!”と思って一緒にお仕事してみたいなって」
桐谷「マキオは見た目はすごく普通ですけど、リンコさんはちょっと差別を受けてしまうような役柄だったので、そこを斗真が演じる上で心をどうしていくのか……しかもフィジカルな部分も見た目として女性に見えるのかという点が非常に難しかったと思う。マキオがリンコさんを包み込むところとか、本当に心から入っていかないとお芝居してるなっていう雰囲気が伝わってしまう。それはちょっと違うなというのをすごく感じていて。だから、僕のまわりにもトランスジェンダーやゲイの友だちがいるので電話していろいろと話を聞いたりしてマキオを構築していったんですけど、ある日監督と飲みに行ったときに『マキオのイメージは旦那さんなんだよね〜』みたいな。監督のやさしい旦那さんの話を聞いたときに“あっ!”ってマキオ像や佇まいが見えたんですよね」
荻上「へぇ〜。私の夫は桐谷さんみたいに全然かっこ良くないし、ほんとうにもっさい男で果てしなくダサくてつまらないんだけど、すごく優しいんですよ(笑)」
桐谷「それがいいじゃないですか。ケンカしたときの話とかしてくれたんですけど、どれだけ監督が怒っても旦那さんは怒ることなく、ボソッと『自分勝手だな』ってね」
荻上「私がギャーギャー言っているのをずっと聞いて、耐えて耐えてそれですからね(笑)」
桐谷「それがオレの中ですごく“いいな〜”と思って、マキオが自分の中にスッと染み込んでいく感覚があったんです。その後、2時間くらい斗真と話ながら散歩している中でだんだんと役を染め上げていったんです。だから、あの日の飲みがすごく印象的な夜だったんですよね」
荻上「へぇ〜、聞いてみたかったな。ふたりが歩きながら何をしゃべっていたのか」
桐谷「何をしゃべっていたのかな……結構飲んでいましたし(笑)。ふたりでひたすら遊歩道を歩きながら話して……」
次回2月26日(日)も、桐谷健太さんと荻上直子さんの対談をお届けします。お楽しみに!
『彼らが本気で編むときは、』
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生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子、桐谷健太
脚本・監督:荻上直子
2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!
配給:スールキートス
第67回ベルリン国際映画祭
「テディ審査員特別賞」「観客賞(2nd place)」ダブル受賞!
(パノラマ部門、ジェネレーション部門 正式出品作品)
© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
【番組概要】
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜
放送日時:毎週日曜 8:00〜8:25
ナビゲーター:土岐麻子
番組ホームページ:http://www.tfm.co.jp/curators/
http://www.tfm.co.jp/curators/
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