中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。2月22日(水)放送の「SUZUKI BREAKFAST NEWS」コーナーでは、元通産省官僚で慶応大学大学院教授の岸博幸さんに“プレミアムフライデー”について話を伺いました。



毎月月末の金曜日の終業時間を午後3時に早めるよう企業に呼びかけ、買い物や旅行を楽しんでもらい消費を促そうと、政府と経団連が推進する全国的なキャンペーン“プレミアムフライデー”がいよいよ2月24日(金)からスタートします。

導入を前に経団連の榊原会長は20日の記者会見で「消費の喚起だけでなく柔軟な働き方の推進にも繋がる。早めに仕事を終えていつもより豊かな生活を提案したい」と述べ、自民・公明の両党は新年度予算案の採決日程について24日から始まるプレミアムフライデーに配慮し、この日の衆議院通過を見送る方針とするなど国会においても少なからず影響を及ぼしています。

そんな“プレミアムフライデー”について、率直な感想を求められた岸さんの口からは「僕は馬鹿野郎と思っています」といきなり辛辣な言葉が。「働き方改革、消費を喚起する観点のどちらから言っても、本来は民間側主導でこういう動きを起こすべき。正直言って“プレミアムフライデー”は政府が旗を振るだけではなかなかうまくいかないと思う」と話します。

消費喚起と働き方改革の2つを大きな狙いとしてスタートする“プレミアムフライデー”ですが、「民間がいかに頑張るかが大事」と岸さん。導入のタイミングに合わせてさまざまな企業やお店がサービスやキャンペーンを打ち出していますが、岸さんはその定着と拡大に期待を寄せつつも「当たり前な話、消費喚起のためには休めるようにするだけではなくてやっぱり収入が増えないと意味がない。アベノミクスうまくいってないじゃん……もっとしっかり頑張れよと政府に言いたい」とばっさり。

もうひとつの目標である働き方改革についても「とてもいいこと。でも問題はそれが大企業で終わったら意味がないわけです。だって、日本の企業の99%は中小企業ですから。そういう意味ではちゃんと中小企業まで(そういった動きが)広がるように、もっと経団連含め民間にも頑張ってほしい」と指摘。さらに岸さんは「もっと最低賃金を上げないとダメ! 働き方改革でこの議論があまり出ていない」と続けます。そのほか、解雇規制の問題や非正規雇用の賃金の底上げ、ホワイトカラー・エグゼンプション制度のことなどやるべきことが山積みなだけに、「政府の頑張りに期待したい」とエールの言葉を送っていました。

【番組概要】

番組名:「クロノス」

放送日時:毎週月〜金曜6:00〜9:00

パーソナリティ:中西哲生(月〜木)、速水健朗(金)、高橋万里恵

番組Webサイト:http://www.jfn.co.jp/ch/



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