東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。

2月16日のテーマは「開店おめでとうございます!」でした。街を歩いていると、日々新しいお店がオープンしているのを見かけます。それと同時に、今まであったお店が急に無くなっていることもあり……毎日、すごいスピードでお店が入れ替わっている東京の街。和食、中華、イタリアン、BAR……すさまじい数の飲食店が乱立する中、生き残っていくのは大変なことです。今回はそんな東京で、飲食店を新しくオープンさせた方の声を集めました。

(TOKYO FM「シンクロのシティ」2017年2月16日放送より)

◆世田谷にオープンした、ハンドドリップ日本茶専門店「東京茶寮(サリョウ)」の店長さん



(開店おめでとうございます!)

「ありがとうございます! 先月1月5日にオープンしましてやっと1ヵ月くらい経った感じです。最初すごいひっそりと始めたんですけど、SNSの口コミで広がって土日は予約で満席になっている形です。皆さんのおかげです。

(どんなお店なんですか?)

『バリスタのための日本茶ドリッパー』……日本茶の飲み比べが出来る専門店ですね。若い世代に本当に美味しいお茶を知ってもらいたい、カジュアルかつ格好いいスタイルでお茶を気楽に飲みに来ていただけたらなと、建てたお店です。カウンターで対面式でお客さんと話をしながら日本茶を飲むって、今までにないスタイルで。日本茶はコーヒーと似てると思います。品種があって、育ててる農園さんごとに味が違ったり。日本茶に関しては今まで農園さん単体に目線を向けてないことが多かったので、農園さんがどういう思いで作ってるかを体験していただきたい。日本茶の魅力は旨みですね。お出汁とかと同じような成分をもっているので」

東京茶寮は、ブレンド茶は無し。単一品種の、作っている人の顔がわかるお茶しか使わないそうです。

 

◆半蔵門にオープンした、創作茶漬け「雅(みやび)なだし」の店長さん



(開店おめでとうございます!)

「ありがとうございます。

(なんというお店ですか?)

雅なだし、です。お茶漬けの専門店で出汁にこだわってお出ししてます。アゴだとか、鯛だとか昆布。素材にこだわった出汁をとって提供してます。

(半蔵門を選んだのは?)

ビジネス街で飲食店をやりたいっていうのがありまして。みなさんビジネス街だとお忙しい方多いと思うんで、お茶漬けで癒されていただこうかなと思って。疲れて不規則な生活をされている方も多いと思うんで、うちでお茶漬け食べて癒されてくれたらと思います」

◆荻窪にオープンするBAR「真鎖夜」オーナーの女性



趣味はコスプレ!というオーナーさん。

(開店おめでとうございます! まだオープンではないですよね?)

「今月の20日を目指してるんですけど、スタッフが1人で1週間お店に立って営業するっていうプレオープンが1週間あって、4月から本オープンです。スタッフの育成に悩んでて、新店舗のオープンをきっかけに実験的に1週間任せちゃえって。コスプレで出勤してもいいし、友達呼んで身内のパーティにしてもよくて、たこ焼きパーティーにしてもいいよって。午後3時オープンで、午後11時まで営業。7時までは未成年もノンアルコールカクテルを飲むことができるBARがオープンする予定です。

(お店の名前は?)

BAR真鎖夜(まさや)っていう中二病の感じがする名前になってて。今回本店のカフェバーKIRINから新しく店長を任せてる子が昔バンギャ(バンドギャル)で、その時代に使ってた黒歴史名なんです。

(この街にとってどんな店になりたい?)

出会いの場所だとか、新しいものに触れるきっかけになればいいなと思います。BARって大人な雰囲気とか、怖いと思ってる人多いと思うんですけど、3時からオープンで、カジュアルな雰囲気で利用できるので、勇気をもってBARへの一歩を踏み出していただけたら。気軽に私服でもきていただけたらと思います」

◆江古田にオープンした「cafe earth」オーナーの女性



(ここはいつ頃オープンしたんですか?)

「1 月15 日ですね、やっと1ヵ月です。元々はこの傍で5 年半働いていたんですけどそこから独立して自分の力でカフェをやりたいとオープン! 江古田って日芸とか音大とかあって漫画家さんとかも多く住んでいるので、いろいろな方がいて面白いんですよ。年末年始は全然気が休まらなかったです。本当は年明けにオープンしたかったんですけど業者さんも休みで届きません!みたいな感じでした(笑)。earth=地球なので母なる大地とか広い意味合いで、芸術家なり子どもなりがその中で育っていくようなイメージを込めてこの名前にしました。

(新しく自分 1 人で勝負する不安はありましたか?)

一晩だけ急に怖くなっちゃって眠れなくなったことはありました。『大丈夫かな……本当に大丈夫かな……』って。でも次の朝には、『絶対大丈夫!』って気持ちを切り替えてやりました! もうここまで来たらお婆ちゃんまで働きます(笑)。いろんな人が cafe earth があって良かったって思ってもらえるようなカフェであり、また私自身も面白い事をやりながら第2 店舗とかは考えずにこのままお金持ちになって行こうと思います(笑)!

(最後に野心が!笑)

アハハー!! いやらしい野心が(笑)」

◆新江古田にオープンした花屋兼カフェ「ネコカヴリーノ」オーナーの男性



(開店おめでとうございます!)

「ありがとうございます!

(ここはどのようなお店ですか?)

元々は 2 軒隣で花屋をやっていたんですけど、コチラに移動してきて広いスペースもあったので花屋と一緒にカフェをやってみようかと始めた形です。異色なんですけどトータル的には気持ちとかゆったりと過ごしてもらえたらなと思いまして。のんびりカフェにでも行きながら花屋にも寄ってもらえたら楽しいかなって思ってます。

(反応はどうでしょうか?)

イイね!っていうお客様が多いので、素直に受けとっています(笑)。

(店名も面白いですね、ネコカヴリーノ?)

はい、ちょっとイタリア語っぽく(笑)。僕が人見知りなんですけど、あまりそういう風に見られないのでそこから付けました(笑)。

(本当にゆったりできそうな良い空間ですね、長居したくなっちゃうような)

長居してください(笑)。

(いいですか、コーヒー1杯で 3 時間くらい?笑)

ハハハ、もう 1 個くらい頼んでくれればいいかなー(笑)」

【夢を叶えた人たちのパワーあふれる声!】

聴いているだけで元気になれるようなポジティヴな声ばかり! 願っていた夢が開いた瞬間の人々の声ですから当然です。厳しいこともあるけれど、きっといい店にしてみせる。そんな気概とやる気がヒシヒシと伝わってきます。

堀内貴之はこんなコメントをしていました。「僕の友達は流れのシェフのようなことをやっていて、そろそろ独立しようかなという話をこの間していて。車でホットサンドのお店をやろうかなって。夜はBARになって、SNSでここにいますって言ったらみんなが来てくれるような。その時は大丈夫かなって思ったけど、今日のオープンしたての明るい声を聴いていたら、とりあえず始めちゃうっていうのもいいのかなって思いました。人生やったもん勝ちだし、どうなるかなんてどうせ分からない。なんでもチャレンジした方がいい気がしてきた!」

勝負はこれから、ともいえるオープン後のお店。激戦区である東京で生き残っていくのはあらゆる条件が必要です。ですが店長さんたちの明るい声から、きっと大丈夫と思えるような前向きさを感じるオンエアとなりました。

<番組概要>

番組名:「シンクロのシティ」

放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50

パーソナリティ:堀内貴之、MIO

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

http://www.tfm.co.jp/specialweek/201702/

◆TOKYO FMスペシャルウィーク特設サイト◆ http://www.tfm.co.jp/specialweek/201702/