2月25日(土)のJリーグ開幕に先駆け、2月20日(月)〜23日(木)の4日間、毎朝5:00からTOKYO FMでオンエアされる「中西哲生のJリーグ朝会〜サッカー界、ココだけの話〜」。
この番組ではスポーツジャーナリストの中西哲生と戸塚啓さん、北健一郎さん、ミムラユウスケさんの3人の敏腕スポーツライターがJリーグ、そして日本サッカー界の魅力や知られざる裏話をたっぷりと紹介していきます。
初日となった20日の放送では、今シーズンのJリーグの見所に加え、全国のサッカーファンから寄せられた質問、ACL(AFC CHAMPIONS LEAGUE)の展望や審判、レフリングの現状について4人が語り合いました。



【今季のJリーグ、注目は移籍した大物選手たち!】
まずは開幕を目前に控えたJリーグに関して、戸塚さんが注目しているのは今オフに移籍した大物選手たち。
横浜Fマリノスからジュビロ磐田へと移籍した中村俊輔選手やFC東京へと移った大久保嘉人選手。さらにはスペインリーグ・リーガ・エスパニョーラのセビージャからセレッソ大阪に復帰した清武弘嗣選手らがどんなプレイを見せてくれるのか非常に楽しみだとか。
一方、北さんは今季からJリーグの中継パートナーがDAZN(ダ・ゾーン)に変わったことによる効果(優勝賞金も大幅にアップ!)。
ミムラさんは2016年の日本サッカー界に明るいニュースが少なかっただけに、今シーズンはあがっていくだけと話し、「特に、Jリーグは2018年のロシアワールドカップ以降まで繋がるような面白さがあるのでは……」と大きな期待を寄せているようです。

【ときには割り切りも大事……ACLで勝ち抜くための戦い方】
そして、話題はこの日一番の盛り上がりを見せたACLについて。今年は先日プレーオフを勝ち抜き見事本戦への出場権を獲得したガンバ大阪に加え、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレの4チームがACLに出場しますが、中西曰く重要なのは最初の2試合。そこでつまずくと取り返しのつかないことになると警鐘を鳴らします。
また、ミムラさんもピークをどこに持っていくかが大事だと主張し、さらには負けないことの重要性を説くと、戸塚さんもアウェイでの割り切りが肝心だと同調。「ACLではアウェイで勝ち点1を獲る、ホームでは3を獲る、それができるかが大事」だと話してくれました。

そんななか、北さんが挙げたポイントはACL仕様のチーム作り。ACLのグループステージはホーム&アウェイ方式のため海外遠征が多く、なおかつJリーグもあるだけに2チーム分の選手層がないと厳しいと言及。
それもふまえ、北さんが期待しているのは鹿島アントラーズ。彼らは昨年のクラブワールドカップで準優勝したことで、「あの興奮、熱を経験したら、またあそこに立ちたくなる。それは強烈なモチベーションになると思う」と言い、ACLもJリーグもどちらも本気で獲りにいっている感じがするとのこと。

一方で戸塚さんはそんな鹿島に加え、今オフに戦力補強しパワーアップした浦和レッズにも注目。ミムラさんとともに、移籍してきた選手たちがミシャ(ペトロヴィッチ)監督の独特なシステムの中でいかに機能するかにかかっていると分析していました。
いずれにせよ、今年のクラブワールドカップはUAEで開催されるため、Jリーグで優勝しても出場はできません(昨年は日本開催だったためJリーグ王者の鹿島も出場)。ACLを勝ち抜かないとクラブワールドカップには出場できないだけに、各チーム優勝目指して頑張ってほしいところです。

【Jリーグのジャッジは甘い!? 知られざる日本の審判事情】
また、興味深かったのは日本の審判に関する話。北さんはJリーグから海外へ移籍したとある現役選手から、日本の審判は主審より線審のジャッジが甘いという話を聞いたことがあるそうです。
とはいえ戸塚さん曰く、日本の審判はアジアの中ではレベルが高く、信頼性も高いそうですが、なぜかJリーグではとっちらかったジャッジをしてしまう審判もいるとかいないとか。
そのあたり、かつて名古屋グランパスエイトや川崎フロンターレで活躍した中西は「試合をトータルでコントロールすることが重要ですよね」と話しつつ、選手にとっては判断基準がバラけている審判や感情的な選手の抗議に対して論理ではなく感情で制圧する審判はよくないなど、自身の経験をふまえて審判論を披露。

その後、審判、そして選手も対アジア、対世界に向けて世界基準のジャッジに慣れていかないといけないとみんなの意見が一致。
ミムラさんの話によると、ドイツでは試合後に本人がOKすれば審判がメディアの取材に答えたり、ハイライト番組には元審判が出演しジャッジについても説明しているそうです。そうすることでファンやサポーターの目が肥え、結果的に審判のレベルがあがっていくのだとか。
Jリーグでは昨年審判に関するルール改正がなされ、大きな変化があったと北さんは言います。そういったこともふまえ、審判についてもみんなより理解を深めることが重要だと話していました。

パーソナリティの中西哲生


そんな現状に関して中西はJリーグの村井満チェアマンと話をしたそうで、改革のひとつとして今年からDAZNで映像配信を行うにあたりスタジアムをWi-Fi環境にし、観客席でもスマホで中継が見られるようになるそうです。そのためジャッジの場面を誰もがスマホで見られるようになり、さらにはルール改正での変更点をメディアに対して説明するなど、少しずつ変化があると言います。
しかし、中西からは選手に向けこんなメッセージも。「選手がレフリーのせいにしていたら成長していくと思えない」と話し、試合に負けたり、いいプレイができなかったのを審判のせいにするのはお門違い。プロも子どももその瞬間に伸びなくなると力説。
判定は判定として受け止め、全てを審判のせいにするのはよくないと熱く語っていました。

「中西哲生のJリーグ朝会〜サッカー界、ココだけの話〜」は、2月20日(月)〜23日(木)の4日間、毎朝5:00からTOKYO FMで放送中。
また、番組終了後6:00から放送の「クロノス」ではJリーグ・ラジ・カルチョと題し、2月25日(土)に首都圏で行われるJリーグ開幕戦3試合の予想をリスナーから募集しています。見事的中した方には抽選で3名にPlayStation®4をプレゼント。
ちなみに、この日はゲストのミムラさんが予想を発表。横浜Fマリノスvs浦和レッズの試合は2-1で横浜の勝利。鹿島アントラーズvsFC東京の試合は1-0で鹿島の勝利。大宮アルディージャvs川崎フロンターレの試合は3-2で大宮の勝利とのことでした!

【番組概要】
番組名:「クロノス」
放送日時:毎週月〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:中西哲生(月〜木)、速水健朗(金)、高橋万里恵
番組Webサイト:http://www.jfn.co.jp/ch/

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聴取期限 2017年2月28日 AM 4:59 まで

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