写真は「SHIMIZU FUMIKA 1st Photobook」より

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 宗教法人「幸福の科学」に出家するため、突然の芸能界引退が報じられた女優・清水富美加(22)。2月12日にスポーツ各紙が報じると、幸福の科学サイドも清水富美加の直筆コメントを持参して説明会を行った。一方、その日の夜には清水富美加の所属事務所であるレプロエンタテインメントが緊急会見を開くなど、怒涛の展開となっている。

「清水が家族単位で『幸福の科学』信者だったことを事務所に明かしたのは、今年1月下旬のこと。その後、清水はマネージャーに芸能界を引退して出家すると宣言。2月4日放送の『にじいろジーン』(フジテレビ系)に出演したのを最後に、仕事場にも出てこなくなったと伝えられています」(テレビ局関係者)

 この報道を受け、「幸福の科学」も都内で説明会を開催。教団側は清水が給与面と仕事を選べなかったことに不満を抱いていたことを挙げ、直筆コメントを配布した。

「清水は冒頭でファンや関係者への謝罪を述べながらも、『お仕事の内容に心がおいつかない部分があり、しっかりとした生活が送れず。毎日がギリギリの状態でした』と、自身の思いを明かしています。同時に、『私、清水富美加は幸福の科学という宗教に出家しました』と、すでに出家したことを告白しています」(前同)

 これに対し、レプロの動きは迅速だった。事務所の顧問弁護士による会見を行い、「事実と違うことが多く含まれている」と主張。水面下では、より激しい攻防がすでに始まっていたのである。

■スポーツ紙各紙には事前通告?

 週刊誌記者が語る。

「こうした“情報戦”は、先手を取った方が有利とされます。教団側は自分たちの説明会が今回の第一報となることを想定していましたが、実はレプロ側はそれを阻止するためにスポーツ紙に事前に情報を流し、清水が洗脳、コントロールされているかのようなイメージを先に世間に広めた。さらに、22時という遅い時間の会見開催も、先に説明会を開いた団体側の矛盾点を突くための戦法です」

 とはいえ、幸福の科学側にも“策略”があったと見られる。

「清水の月給が5万円だったこと、また契約解除は民法上可能であることなどを主張しており、これは明らかに能年玲奈ことのん(23)とレプロが展開した独立騒動にかぶせている。雇用面での問題を能年玲奈になぞることで、事務所側の非を際立たせようとしているのでしょう」

 またしても引退騒動に揺れる芸能界。人気女優を巡る熾烈な戦いから、しばらく目が離せそうにない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。