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 ミュージシャンの西川貴教(46)と19歳女子大生のデートスキャンダルを、2月2日発売の『女性セブン』(小学館)が報じている。記事では、首都圏の国立大学に通う女子大生が、西川貴教と自宅デートを重ねた上“ポイ捨て”されてしまった事実を告白。女性と西川貴教は、昨年12月に知人が開催した飲み会で知りあい連絡先を交換したようで、先月4日に行われた武道館ライブも女性は観覧していたという。肉体関係もあったが、女性が徐々に互いの関係性に疑問を感じ、西川貴教に確認するも「身体だけの関係」であることは否定したが、それ以降連絡が来なくなったというのだ。また、西川貴教に直撃取材を行った様子も綴られているが、西川貴教は「普通に友達」と答えている。

 未成年の女性との交際疑惑や、女子大生との密会など、昨今の芸能ニュースで話題となったいくつかの騒動が重なったような話題である。突然のスキャンダルの発覚に、西川はしどろもどろのようだったが、関係者曰く本人が不安がるほど問題にならないと語る。

「おそらく西川は、女性が未成年ということで、なにかしら法的な問題が問われるのではないかと感じたのでしょう。昨年、ゲスの極み乙女。の川谷絵音(28)と、タレントのほのかりん(20)の騒動や、狩野英孝(34)が問題になったばかりでしたからね。しかし、この話題はそこまで大きくないでしょう。西川の事務所は芸能界でも強い権力を持つプロダクション系列の会社です。そのため事務所サイドとの関係もあって、大手メディアでは後追い報道はしない方針です」(芸能記者)

 不倫や女性問題が多くすっぱ抜かれる昨今だが、西川と似たような事例でもうまく対応し、イメージを上げたのが、昨年話題になった俳優の斎藤工(35)のケースだ。斎藤も昨年11月に同誌にて、21歳の美人女子大生との肉体関係に関するスキャンダルが報じられた。内容も西川のものと似ており、都内で行われたパーティーで知り合った二人は、連絡先を交換。そしてその2日後には、斎藤の自宅で身体を重ねており、その生々しい様子が誌面に綴られていた。

■世間のイメージを崩さなかった斎藤工の凄み

 しかしこの件に関し、現在斎藤が干されている状況でもない。この報道後の年末に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない科学博士』(日本テレビ系)に出演した際の、ピン芸人・サンシャイン池崎(35)のネタの完全コピーで話題を集めたり、6月には映画『昼顔』の出演も控えており、むしろ順調な俳優活動を行っている。

「斎藤の所属事務所は非常に小さく、芸能界で力を持っているわけでもありません。しかしスキャンダルが報じられた際、事務所は内容を否定しませんでした。むしろあっさりと認め、“終わった関係”とさらりと流しています。この対応が功を奏し、ネット上でも斎藤を擁護する声が多かったようです」(前出・記者)

 同じような騒動でも、自分の非を認めつつ、世間がイメージするミステリアスな“斎藤工像”を演じきった対応をしたことによって、西川とはまったく違う結果となったようだ。また記者曰く、西川や斎藤のような出来事は芸能界ではいまだに多いという。

「いわゆるハニートラップというものはあります。これは一部の女子大生たちの小遣い稼ぎにもなっていて、そうしたフットワークの軽い女の子をまとめて仕切っているブローカー女性もいるほど。容姿端麗で港区周辺に住んでいることが条件で、女子大生やモデルとかタレントの卵が多く、西麻布周辺のラウンジで働く子たちの”裏バイト”になっている側面もある。彼女たちは企業家や芸能人との合コンに駆り出されたり、資産家の海外旅行のお供などして、日給で3〜8万円を稼いでいます」(前出・記者)

 不倫でもなく、数回会った程度の女性に告白させるという手法は、ネタとしては露骨にゲスな記事である。そのために一時は沈静化していたが、今年に入って週刊各誌がこぞって芸能スクープを増やしている。最近はLINEなどの便利なツールもあるため、会話画面のスクリーンショットなどで裏付けを確実に取れることも大きい。情報提供への謝礼は数万円レベルだが、「お金が目的ではなく、芸能人と熱愛報道されることで自分に箔を付けようとしている子も多い」(前出・記者)というからなんとも逞しい。今後も新たなハニートラップにハマった男性有名人の名が、週刊誌の誌面を飾ることになりそうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。