すき焼きといえば「煮る」?「焼く」? 中間の石川県では...
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2017年1月30日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、すき焼きは焼くか煮るかについて調べていました。
すき焼き(ajariさん撮影、Flickrより)
「すき焼き」というからには、一般的に焼くものだというイメージがあるようですが、地域によって違いがあるのです。
石川県は「焼く」でも「煮る」でもない?
他県出身者を含めてアンケートを行うと、「焼く」は関西に多く、「煮る」は関東に多いことがわかりました。
関西のすき焼きは、お肉を牛脂で焼いて、砂糖や醤油で味付けし、そのあとで野菜をいれるという方がほとんどでした。
一方で、関東のすき焼きは、割り下を入れて、肉と野菜を一緒に煮込むというレシピが多かったです。
石川県で、同じような調査を行うと、「煮る」が70%、「焼く」が30%という結果でした。
一見、煮る派が多数に思いますが、「味付けはどうしている?」という質問には、「割り下」は44%、「砂糖、しょうゆなど」は56%と、関東風と関西風の作り方が逆転した結果となりました。
そこで、白山市の老舗すき焼き店「犀与亭」の作り方を教えてもらうと、牛脂を入れて、野菜を入れて、その上に肉をのせて、割下を入れていました。
関東風の煮るすき焼きにも見えますが、おかみさんよると、割り下が多い関東風のすき焼きに比べて、当店は割り下が少なく「煮焼き」のすき焼きなのだそうです。
このお店は、明治14年に創業し、すき焼きを食べられる精肉店として、130年以上続いています。
精肉店ですき焼きを食べられるというのは、明治の定番スタイルだったそうで、すき焼きの作り方も創業当時と変わっていないそうです。
この煮る関東風に関西の味付けが入っているすき焼きが石川の定番のようですね。(ライター:りえ160)