『相棒season15』公式サイトより

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 2月8日に放送された『相棒season15』(テレビ朝日系)の第14話の視聴率が14.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・以下同)を記録、今期ドラマの視聴率戦線でトップを走る、木村拓哉(44)主演ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)の同週放送視聴率の13.9%を越え、話題になっている。

 テレビ朝日の刑事ドラマとして、長きにわたり放送されている『相棒』だが、第13話となる前回の放送では、2代目相棒をつとめていた及川光博(47)と、鑑識役の六角精児(54)が登場。これが視聴率上昇の大きな理由だと言われている。彼らの再出演は、長年本作を視聴し続けたファンにとっては、うれしい出来事となったようだ。また、及川と六角は、今月11日から公開される映画『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』にも登場する。13話と14話は、映画と連動したストーリーでドラマが展開されていたため、普段より高い数字を叩き出したようだ。

 こうした過去の主要キャラの登場に、ファン達の中では二人のレギュラー復活を望む声があがっているようだ。

「ここ最近では、過去の出演者の不祥事やスキャンダルで、再放送ができないかもしれないといったことも話題になりました。また、長年のマンネリもあってか視聴率も徐々に落ちており、“相棒離れ”が懸念されています。今回の視聴率の上昇は、今後のドラマ制作にも影響を及ぼすかもしれませんね」(芸能関係者)

■“現・相棒”の反町隆史は崖っぷち状態?

 キャスティングについては、主演である水谷豊(64)の強い要望があるとも言われている。3代目の“相棒”をつとめた成宮寛貴(34)は、当初2年間の出演予定であったが、水谷らの強い要望で3年担当したというエピソードがあるほどだ。こうした強いキャスティング権を持つ水谷の“さじ加減”で、自身の“相棒”が左右されているとも言える中で、以前から現在相棒をつとめる反町隆史(43)の任期について、ある噂があるという。

「視聴率の面でもそうですが、一部では反町の演技が水谷の感覚に合わないという噂があるようです。そのため、水谷の“鶴の一声”であっさり切られてしまう可能性も高いのではないかと言われているようです。また一方で、制作サイドにも反町のギャラが高いという問題もあるようで、そこに頭を抱えている。スタッフと水谷の意見が一致すれば、反町は“お役御免”ということにもなりかねません。中には、劇場版を期に、反町の卒業もあるのではという声も一部で挙がっているようです」(前出・芸能関係者)

 まさに“メンツ丸つぶれ”な反町だが、ただの“お役御免”で終わるわけではないようだ。

「反町は、『相棒』に2015年放送のseason14から出演していますが、それ以外の俳優活動もいまいちパッとしない状態が何年も続いています。ここ最近は、連続ドラマの出演がめっきり減ってしまい、二時間ドラマの主演で見かける程度。業界内での評判も良くないのかもしれません」(芸能記者)

 ちなみに反町といえば、妻で女優の松嶋菜々子(43)も、昨年主演をつとめた『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)が大爆死している。夫婦揃って表舞台から消えないことを祈るばかりだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。