中国人観光客による「爆買い」ブームが収まったと聞くと、中国人観光客がショッピングに対する興味を失ったと考えたしまいがちだが、そんなことはない。異常なブームが一段落したにすぎず、買い物目当てで日本にやって来る中国人観光客は、まだまだたくさんいるのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人観光客による「爆買い」ブームが収まったと聞くと、中国人観光客がショッピングに対する興味を失ったと考えたしまいがちだが、そんなことはない。異常なブームが一段落したにすぎず、買い物目当てで日本にやって来る中国人観光客は、まだまだたくさんいるのである。

 中国メディア・今日頭条は29日、「この時期に買うのが最もリーズナブルだ」と題し、日本国内の商店で各時期に行われるセールについて紹介する記事を掲載した。春節の時期には中国人観光客向けに大々的な販促が行われるが、ショッピングに最適な時期はこれ以外にも存在する、というのが記事の主張だ。

 まず1月は新年の初売りがあり、2月には冬物の一掃セールが行われるとした。そして、3-4月には新生活セール、4月下旬から5月上旬にはゴールデンウイークセール、7-8月には夏物セール、9月には夏物最終セールとともに秋物セールが開催されると紹介。10月にはハロウィンセールが行われ、12月には冬物セールと年末セールがやって来ると伝えている。そのうえで、「実際、ショッピング好きな観光客には1月、8月、12月を強くおすすめする。この時期は本当にリーズナブルだ」とした。

 記事の紹介に対して、中国のネットユーザーからは「毎月じゃないか」、「セールをしない時期がない」との冷ややかな感想がみられる一方で、「1月の値下げはなかなかだった」と経験談を披露するユーザーもいた。

 「日本全国酒飲み音頭」という曲がある。「1月は正月で酒が飲めるぞ」から始まり、2月は豆まき、3月はひな祭り、4月は花見・・・と12月まで毎月何かの理由をつけて「酒が飲める飲めるぞ、酒が飲めるぞ」と歌う、まさに酒飲みのための歌である。「1月には初売り、2月は・・・」という記事の紹介には、なんとなくこの歌が想起される。物の豊かさから精神的な豊かさへと欲求が変化しつつあるとはいうものの、それでもやっぱり中国の人たちの多くは買い物が好きなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)