「バカは声が大きい」演出家の一言にビックリ



――この台本、日常を描いているだけに見える部分も、すごく面白いですよね。

登場人物全員が、黒い部分を持っていて。それを隠してるんだけど、染み出ているというか(笑)。本当に日常の1ページを切り取った、超普通の、家の中の会話みたいな感じなのに、そういう生々しさをリアルに描いているので。他の方の芝居を見ていて、すごく楽しいなと思います。

――とくに大きな事件が起きるわけでもないのに、淡々とした会話が面白くて。

また、それをみなさんが、面白おかしく演じてくださるんです。私は毎日、稽古場でずっと笑ってます。

――そんな作品を書き、演出されている赤堀さんの印象は?

初めてお会いしたときに、20分くらいお話したんです。「いつ事務所に入ったんですか?」とか普通の話をして、急に「だいたいわかりました。大丈夫です。お疲れさまでした」って言われて。私がどういう人間かを見たかったのかなって、今となっては思うんですけど、「怖っ!」と思いました(笑)。それから台本が完成した結果、風俗嬢の役なのか……って(笑)。

――あ、台本を書かれる前のお話なんですね。

そうなんです。あずみが私と同じ年齢だったり、役柄と広瀬アリス自身とがリンクする設定にしてくださっていて。風俗嬢の中の、人間としての部分を。

――自分のために書かれた役ということで、愛着もわいてきますね。

すでに愛着はあります。「この子は面白いな」って思い始めてるので。

――赤堀さんの言葉で、印象に残っていることってありますか?

いろいろあるんですけど、すごく面白いなと思ったのが「バカは声が大きいんだよね」っていう一言(笑)。「ん?」と思って。

――それは一体、どういう場面で?(笑)

この物語の中で、和田正人さん演じる諸星は、私が演じる風俗嬢(あずみ)を何度も指名するんですね。で、彼とあずみの距離感は、ファンとアイドルの距離感なんだ、と。近いんだけど、彼女自身がどこか虚像を作り上げてる。だから、風俗嬢という仕事の顔として、「彼の前ではだいぶバカなんだよね」って。その後で「バカは声が大きいんだよね、持論だけど」って、ボソッと(笑)。

――面白いですねぇ(笑)。それで、彼と一緒にいる場面では声を大きく、と。

ポーンッて発生する声にしてって言われてます。まだ探り探りなんですけど。これから、風俗嬢のときとそうじゃないときとの差を出していきたいなって思っています。

――共演のみなさんの印象はいかがですか? 風間(杜夫)さんなんかは、一緒のシーンはあまりなさそうですが。

ないんですけど、でも、いろいろお話してくださいます。お芝居がどうのっていうよりも、緊張をほぐして……風間さんだけではなく、みなさんが、ほぐしにかかってくださっています(笑)。本当に、すごく助けられてるっていう感じです。



同志? ライバル? 相談相手? 妹・広瀬すずの存在



――今回は「家族」がテーマのお話ですが、広瀬家のご関係は?

両親と兄、妹がいますけど、ひたすら仲がいいです。

――みなさん、性格は似てるんですか?

ばらっばらです。妹はもう超ポジティブだし、お母さんとお兄ちゃんは、たぶん何も考えてないし(笑)、父親もポジティブかな?

――妹のすずさんとは、よく日常的なバトルが繰り広げられているというお話も伺いますが、最近印象に残っていることは?

先日、誕生日をサプライズで祝ってくれました。友だちをいっぱい呼んでくれて。うれしかったです。

――すずさんは同じお仕事をされていますけど、相談相手とかライバルとかっていうことでいうと、どういう関係性ですか?

ただの可愛い妹です。それ以外の感じで見たことはないです(笑)。

――普段、家でお仕事の話とかはしないですか?

あまりしないですね。

――舞台に出るっていうお話はしました?

しました。妹は「ふ〜ん」くらいでしたけど、観に来てくれると思います(笑)。



マンガ、声優、飼い犬…リラックスできるオフ時間



――最後に、プライベートについてのお話を。オフの日はどんなふうに過ごすことが多いですか?

もうひたすら寝て寝て寝て、マンガを読んで寝て。自分の部屋かリビングで過ごしてます。疲れていてもグダグダはしたくないし、こういう過ごし方を2017年はやめようと思ってるんですけど……。

――以前は、休日も朝から乗馬に行ったり岩盤ヨガに通ったりしていて、オフもアクティブに過ごしているとお話されていましたよね。

毎日のように岩盤ヨガに通ってた時期がありました。今も行くんですけど、回数は減ったかな。最近はまず「寝たい」という気持ちが一番にあるから、外出しても2時間くらいで家に帰ってきちゃうんです。

――マンガは最近、どんな作品を読んでいますか?

『東京喰種トーキョーグール』(石田スイ/集英社刊)は、ずーっと好きです。『亜人』(桜井画門/講談社)も、相変わらず面白いですし。

――少女マンガはあんまり読まない?

そうですね。どうしても直感的に、青年マンガのほうがピンと来るものがあるので。

――ハマっているもの以外は、本屋さんで適当に買ったりもするんですか? ジャケ買い的な感じで。

します、します。ジャケ買いだったり、裏のあらすじや帯のコメントを読んだりして。その直感には、ハズレがないんですよ。

――最近新たに読んで、コレは面白い!という作品はありましたか?

『少女不十分』(はっとりみつる/講談社)。小学生に拉致される20歳の男の子の話なんですけど。監禁された男の子が、最初はすごく嫌がるんですけど、だんだんそれを愛と勘違いしていったりとか、異常な精神状態になるんです……。面白かったです。

――以前、声優さんのイベントに行ったと伺ったことがありますが、イケボ(イケメンボイス)ブームは続いていますか?

続いています(笑)。イベントは、チケットが3〜4ヶ月先のものが多いので、予定がわからなくてなかなか行けてないですけど、好きな声優さんのラジオは、かなり聞いてます。

――忙しいお仕事の合間にも、そういう時間にリラックスして。

そうですね。ワンちゃんと遊んだり、マンガを読んだり、寝たり。そういう時間が一番楽しいです!(笑)



【プロフィール】
広瀬アリス(ひろせ・ありす)/1994年12月11日生まれ。静岡県出身。AB型。2008年に映画『死にぞこないの青』で女優デビュー。ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)、『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』シリーズ(テレビ東京系)や、映画『銀の匙Silver Spoon』、『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』、『L-エル-』に出演。2017年には、映画『新宿スワンII』(1月21日公開)、『巫女っちゃけん。』、『氷菓』と主演やヒロインを演じる作品の公開を控える。
【Twitter】@Alice1211_Mg


■シアターコクーン・オンレパートリー2017 『世界』
2017年1月11日(水)〜1月28日(土)@Bunkamura シアターコクーン

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_sekai.html


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■受付期間:1月6日(金)18:00〜1月12日(木)18:00

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