Skypeが音声チャットボットを2017年に提供開始

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マイクロソフトは、無料通話/チャットアプリSkypeにおいて、サードパーティによる音声チャットボットの提供を2017年に開始すると発表しました。

Skypeがサードパーティのパートナー企業に対して、APIへのアクセスを許可することで実現するもの。Skypeの公式ブログによると、主なパートナー企業としては航空券・宿泊施設予約サービスExpediaや、オンラインチケット売買サイトStubHubなどの名前が挙げられています。

音声チャットボットは、自然言語によるAIとの音声会話によって、パートナー企業の特色に合わせたサービス提供が可能です。主な機能は、チャット欄への静止画、動画、音声の送信、電話の発信など。

例えばExpediaの音声チャットボットでは、ホテルや航空券の検索、フライト情報の確認、予約およびキャンセルが可能です。またボットが回答できない質問に対しては、Expediaのオペレーターとの通話に切り替える機能も備える見込みです。

Skypeのチャットボットは現在、テキストベースのボットが米国や欧州で大量に提供されており、旅行、医療、公演チケット売買、Webサイトの音声読み上げ、キーワード検索、ストックフォト、ゲームなど多岐にわたるサービスが利用可能ですが、残念ながら日本語での提供は始まっていません。

2017年の提供開始時点で、サードパーティ製の音声チャットボットがどの程度の実用性を持つかはわかりませんが、自然言語の対話によってAIが人間の望むサービスを提供できるようになること自体は、歓迎したい技術革新です。

こうしたサービスのプラットフォームとしてSkypeが適切かどうかは、実際に運用が始まってから徐々に明らかになっていくはずです。今後も続報が届き次第、お伝えしていきます。