リレーで奮闘した日本と中国に違い・・・「狼の群れ」の日本、後継者いない中国 ―リオ五輪:陸上男子
中国メディア・新浪体育は21日「日本はリレーでなぜ銀メダルを獲得できたか」とする記事を掲載した。記事は、2015年に100メートル走ではアジア出身者で初めて10秒台を切る9秒99をマークした蘇炳添など、中国で有力なスプリンターが出現したことで日本が大いに刺激され、今大会での銀メダル獲得に繋がったと分析している。
一方で、中国は「1人の人材を必死に育成し、その他を無視するというリスクを犯している」と説明。「劉翔がいなくなれば110メートルハードルはダメになる。(100メートルも)蘇や張培萌がいなくなれば謝震業しか残らなくなる」と論じている。
記事は、この3年で3度アジア記録を破り、今回の五輪で過去最高の4位に入った中国代表は「確かに成功し、進歩した」と評価しつつ、「しかし刺激を受けた日本は五輪で銀メダルを取り、より速いアジア記録を出して再びわれわれの前に立ったのだ」と解説。10秒1を出せる選手が中国は3人なのに対し、日本は7人いること、10秒2となればその差は更に広がることを挙げ「バトン渡しを強化しても、100メートルの成績が劣っていればわが国は優位には立てない」と指摘した。
そして最後に「自分と蘇が引退したり、ピークを過ぎたりしたら、謝がリレーチームを引っ張るのは難しい」と張が語ったことを挙げ、「これは自己卑下ではなく、コーションなのである」と締めくくり、選手育成の方法を見なおすべきであるとのメッセージを伝えた。
1人の逸材に全力で投資するか、逸材に投資しつつ次代を担う有力株の育成にも力を注ぐかという問題は、目先の利益を最大限に優先するのか、それとも長い目をもってその競技全体のレベルアップと繁栄を図るのかという考え方の違いに繋がる。まさに、中国社会全体が再考を迫られているテーマなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

