竹内涼真に急接近! 青春時代はサッカー、ときどき恋愛…!?
185cmの長身に爽やかな笑顔、穏やかで優しい語り口。こんな男子がクラスにいたら…と、女性ならつい妄想を膨らませてしまうのでは? 現在、映画やドラマで人気急上昇中の俳優・竹内涼真が、8月20日公開の映画『青空エール』に出演。甲子園を目指しながら、土屋太鳳演じるヒロインと恋をする高校球児役に挑戦する。映画撮影時のエピソードや俳優としての目標を真剣な眼差しで語ったかと思えば、高校時代の恋愛話では意外とかわいらしい一面ものぞかせる。今後ますます活躍が期待される23歳。その素顔に迫ってみた。

撮影/川野結李歌 取材・文/古俣千尋 制作/iD inc.



青春真っ只中を駆け抜ける高校球児役に挑戦



――きょうは公開直前の映画『青空エール』について、いろいろとお話を聞かせてください! よろしくお願いします!

よろしくお願いします! 実は昨日、炎天下でドラマの撮影をしていたら真っ黒になっちゃって…。日焼け止め塗って防御したんですけど、全然効かなくて。僕、黒すぎませんか?(笑)

――(笑)。青春映画やドラマでの爽やかな竹内さんの姿が、最近際立っていますよね。

ありがとうございます。高校生の役は「ああ、自分もこんな感じだったな」って思い出しながらできるので楽しいし、嬉しいですね。でも自分としては、身体もデカいし、どう高校生に見せるかという意味では、逆に難しいです。



――竹内さんは現在23歳ですが、高校生を演じるときに、気をつけていることはありますか?

制服とか髪型で高校生に見せるっていうのはもちろんありますが、僕の場合、言葉遣いや、しゃべり方ですね。たとえば大人だったら、相手に気を遣いながらしゃべるじゃないですか。でも高校生はあんまり考えないで、言葉を放り投げている感じがするんです。これは僕の勝手なイメージなんですが。

――なるほど。

高校生特有のダルさっていうか、言い投げている感じ…そういうニュアンスが出せると、高校生っぽいかなって。ただ、『青空エール』の山田大介は優しいキャラクターだから、またちょっと別なんですけどね。



――映画『青空エール』は、高校の吹奏楽部で初心者ながら夢を追うヒロインのつばさ(土屋太鳳)と、野球部で甲子園を目指すクラスメイトの大介(竹内涼真)が、“両片想い”をしているという青春ラブストーリー。竹内さん演じる大介は野球部のキャプテンでしたが、竹内さん自身、野球は初挑戦だったとか?

僕は小学生の頃からずっとサッカーひと筋で、野球とはまったく触れ合ったことがなかったんです。それで、撮影の3カ月前ぐらいに、まずは基礎のキャッチボールから地道に始めました。キャッチャーなので覚えることは多いし、しかもキャプテンなので、誰よりもしゃべらなくてはいけなくて…。最初は本当に難しかったですが、早く野球少年に見えるようにって思いながらがんばりました。



――野球部らしい声出しのシーンもありましたね。

実際に高校の野球部のベンチにも入れてもらって、どういう雰囲気で声をかけているのか見学させていただいたりもしたので、それが撮影中にはだいぶ活きたんじゃないかなと。野球って、投げる・打つ・捕るだけじゃなくて、その間の“所作”があって初めて成立するものなんですよね。『青空エール』はそこがわりとリアルなので、僕も「ああ、本当に高校野球のワンシーンだな」って思いながらやっていました。



遠くにいてもアイコンタクト! 土屋太鳳との絆



――映画の中で、特に力を入れたシーンは?

やっぱり野球の試合のシーンですね。エキストラさん2,000人ぐらいに、球場に集まってもらって、応援歌も覚えてもらって撮影したんです。高校生のチアリーダーも来てくれたし、相手チーム役は実際に野球をやっている高校生、大学生が演じているので、プレイの質には嘘がなくて。本当に、甲子園にいく県大会の決勝の雰囲気なんです。僕自身、この映画にとっては野球や吹奏楽のリアルさが一番大事なところだなと思いながら演じました。



――そして今回、吹奏楽部員としてスタンドから野球の応援をする主人公・つばさ役を演じているのが土屋太鳳さん。土屋さんとの撮影の思い出はありますか?

放課後の教室で“上履きにニコちゃんマークを描くシーン”があるんですけど、そこで僕がけっこう苦戦してしまって…。



原作にも登場するシーンなんですが、マンガのワンシーンって、ありそうでないシチュエーションなので、気持ちとセリフをリンクさせるのがなかなか難しかったんです。しかも原作のマンガを読んで、ここは大事なシーンだってわかっていたから、よけい難しくて。結局、何度もやり直したんですが、太鳳ちゃんも同じお芝居にちゃんとつきあってくれました。



――それは、ぜひとも注目したいシーンです!

あとは、球場のシーンですね。お互いグラウンドとスタンドから「がんばろうね」ってアイコンタクトしながらやりました。ふたりで一生懸命、大変な撮影の数々を乗り越えたって感じですね。



――映画には、年齢や男女問わず、胸キュンしてしまうシーンもたくさんありますね。

胸キュンポイントって、きっと人それぞれ違うと思うんです。たとえば上履きのシーンだったり、すごい身長差で抱きしめているシーンだったり。もし、そういうシーンで「いいな」と思っていただけるとしたら、たぶんそれは、つばさや大介が、すれることなく部活を一生懸命やっているから…そこがポイントなんじゃないかなと思います。



――真剣な部活のシーンと胸キュンなシーンとのギャップですね。

はい。もし最初から最後までずっと恋愛の話だったら、胸キュンなシーンもそれほど際立ってこないと思うんです。でも、つばさと大介は映画の中で、恋愛でギクシャクしてるか、本当に一生懸命部活をやっているかのどちらかなので、より際立つんです。そういう面でも、大人の方が見てもきっとのめりこめるし、高校時代の気持ちに戻れる映画になっているんじゃないでしょうか。