By James Nash

スマートフォンやドローンなどでの撮影でデータを保存するのに必要なのがSDメモリーカードの中で最も小さいmicroSDカードです。11mm×15mmという小さなサイズのため紛失してしまわないように注意が必要なのですが、なんと仕事に必要なデータが入ったmicroSDカードを誤って飲み込んでしまった男性が、事の経緯を明かしています

I Swallowed a 64GB microSD Card

http://petapixel.com/2016/06/13/swallowed-64gb-microsd-card/

microSDカードを誤って飲み込んでしまったのはカメラマンのJohn Doeさんです。Doeさんは、ある日プールで女性モデルを使った撮影を行ったのですが、撮影後にドローンから64GBのmicroSDカードを取り出したとき、両手に機材を抱えていたので、microSDカードを口にくわえていました。そのとき、不意にくしゃみをしたところ、口にくわえていたmicroSDカードを飲み込んでしまったそうです。



By Andrew Turner

飲んだ瞬間のことはあまり覚えてないそうですが、パニックになって撮影スタッフに相談したところ、「吐く」か「自然に出てくるのを待つ」という2つの選択肢しかないという結論になりました。まずは、何とかmicroSDカードを取り戻そうと無理やり吐こうとしましたが、microSDカードは出てこず。

自然に出るのを待つしかなくなったDoeさんは頭の中で「頼むから壊れずに出てきてください」と祈り、わらにもすがる思いでトイレにいったところ、奇跡的にmicroSDカードがDoeさん体から出てきました。すぐさまmicroSDカードを洗浄して、PCに差し込んでみましたが、microSDカードは認識こそされるものの、中にはデータが何も残っておらず、Doeさんはガックリと肩を落としました。

消えてしまったのは、クライアントから受注した映像制作のためのデータで、Doeさんが所属する事務所ではDoeさんの処分をどうするかの会議が行われたそうです。今までに大きなミスを犯したことがなかったことや、ドローンで撮影した映像以外のデータが残っていたのが功を奏したのか、Doeさんはクビにはされず、クライアントには撮影機材に不具合が起こったと説明したとのこと。

その後、損傷したmicroSDカードを専門家にみてもらったところ、microSDカードの内部にあるコントローラが完全に壊れていることが判明。しかし、フラッシュメモリの部分は全く損傷していなかったので、無事にデータを復旧することができました。



By Martin Bekkelund

microSDカードに限らず、SDメモリーカードを少しの間だけ口にくわえて他の作業をする人がいますが、Doeさんのように誤飲する可能性があるので、面倒でもケースやカバンにきちんとしまう方が安全です。