Photo by Toffee Maky

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 吉本興業の先輩後輩の仲にまでヒビを入れたベッキー(32)の不倫騒動は、着地点がいよいよ見えなくなってきている。5月8日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、ベッキー騒動を巡って意見が対立している雨上がり決死隊の宮迫博之(46)とオリエンタルラジオの中田敦彦(33)に対して、松本人志(52)が「ベッキーなんかで揉めんなや。仲良くやれや」と、二人の対立をいさめた。

 ことの発端は、ベッキーが『週刊文春』(文藝春秋)へ送った手紙だ。誌面で全文公開されたことについて、中田が『白熱ライブ ビビット』(TBS系)で「個人的な手紙が世間に広がるところにあざとさを感じる」と発言し話題に。すると、『バイキング』(フジテレビ系)で宮迫が、「そんな計算ベッキーはしていない。ひどいベッキー批判だ」と後輩への怒りをあらわにしたのだ。

 松本が間に入るほど不穏な空気が流れたのは事実。だが、「今回の宮迫と中田の対立はプロレスに近い」と芸能記者は語る。

「この流れは、復帰への話題作りの意味もあると見ています。芸能人にとって一番怖いのは、世間に忘れられてしまうこと。興味がなくなってしまったら復帰を望む声すら上がらなくなる。松本の『ベッキー“なんか”で』発言も、この辺りを薄々感じてしらけていたからでしょう」

■ 復帰のタイミングはいつ?

 もちろん、芸能界的には復帰が既定路線だ。問題となるのはそのタイミングである。

 芸能リポーターの井上公造氏(59)は、「事務所が復帰への動きをしていることは間違いない」として、ベッキーの復帰を5月中、それが無理なら7月と予想。前出の記者も、「7月は番組改編期。このタイミングで復帰する可能性は濃厚」と語りながらも、テレビ局にとっては頭の痛い話だと言う。

「スキャンダルを報じた『文春』へ手紙を書くことで、ベッキーサイドは禊を済ませたつもりですが、世間はそんなに甘くない。先月カップヌードルのCMに出演した矢口真里は、1週間でCM打ち切り。2年半前の不倫とはいえ、世間は許さなかった。それほど、女性の不倫騒動は根が深い」

 ベッキーが復帰したところで、以前のような活躍ができないのは目に見えている。しかし、たった一つだけ、彼女の致命傷を回復する方法があると芸能記者は語る。

「騒動の経緯を説明し、すべての真相を明らかにすること。それが彼女に残された最後の手段です。そこで視聴者から許しを得られることができれば、ベッキーへの批判を消すこともできます。彼女の復帰を望むファンは根強くいる。アンチを納得させ、ファンを安心させることができれば、クレームを最小限におさえることができるはずです。誠実な態度で世間と向き合ってほしいものですね」(前出・記者)

 世間のイメージアップには、不倫騒動の真相は隠したままではいられない。そしてその告白を聞いて視聴者が許したとき、本当の意味で彼女の復帰となるのだろう。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。