「もし死んじゃった時のことを考えると、ペットを飼えない」という人が多いのは知っています。愛犬、愛猫を亡くしてしまい、長く気分が沈んでしまっていた人も身近にいる。ペットロスの苦しさは、重く飼い主さんにのしかかります。

サクラクレパスがネコちゃんとワンちゃんのフィギュアを商品化


話は変わって、今回はフィギュアのご紹介を。サクラクレパスはペイントに必要なアイテム付きフィギュア作成キット『ペイントペット』を発売、幅広い層からの人気を獲得しています。

第1弾として発売されたのは、「短毛ねこ編」


第2弾には、この「柴犬編」が発売されています。


そして3月18日には、第3弾として『ミニチュアダックス編』を発売予定とのこと。
「最近、特に猫の飼育頭数が増加傾向にあるので、第1弾には短毛ねこを選びました。第2弾が柴犬になったのは、日本固有の犬種であることと着色の難易度が比較的容易だという理由からです」(担当者)

亡き愛猫を思い、フィギュアを製作 「本物が帰ってきたのかと……」


このフィギュア、もちろん元は無着色。


セット内容は、無着色フィギュアとペイントに必要なアイテム(塗料、筆、パレット)、そして塗り方がわかるペイントガイドブック。ガイドブックを頼りに付属のペイントアイテムで着色すれば、思い描く毛並みのネコちゃんやワンちゃんを手軽に創造できるようです。


「弊社はご存じのように主に画材メーカーですが、現在は少子高齢化という状況にあります。そうした変化のなか、大人をターゲットとした商品化を検討。ペットブームに合わせ、この『ペイントペット』商品化に至りました」(担当者)

結果、売れ行きは好調。要するに、同社のメインターゲットであるお子様以外の年齢層にもアピールしたのです。
「現在飼っているペットそっくりに出来上がり、職場などのデスク周りに置くことでいつも一緒に居られるというお声を頂戴しています」(担当者)

そしてもう一つ、このキットには意外な反響が寄せられているらしい。
「一部のお客様方からは『亡くなったペットが帰ってきたようだ』というお声も寄せられています」(担当者)

現在、このキットを用い完成させたフィギュアを募っての賞レースが同社ホームページにて開催中です。すでに第1〜2回が終了していますが、第1回にて優秀賞に選ばれた作品は応募者が亡き愛猫を思い出して製作したものでした。


以下は、その作品の製作者によるメッセージです。
「4年前にお空へ行った子ですが、我ながら本物が帰ってきたのかと思う出来になりました。毛色をかなり忠実に塗ったので、見て泣いてしまいました。ありがとうございます」

ちなみに第3回も予定されており、現在も作品は募集中です。
「商品をご購入いただいたお客様が出来上がった作品を披露できる機会を創出、その上、展覧会を開催する事で製作に対するモチベーションを上げていただきたいと考えています」(担当者)

そんな『ペイントペット』の価格は、「短毛ねこ編」「柴犬編」ともに2,500円(税抜)。全国の書店(アマゾン含む)にて購入することができます。

フィギュアを自作することで、かけがえのない"家族"の帰還に感動できる。この作成キットには、思わぬ効果があったようです。
(寺西ジャジューカ)