フリー素材サイト「いらすとや」が、時事ネタを題材にしたイラストを描くのを休止するようだ。作者のみふねたかしさんが2016年3月9日、サイト上で発表した。サイトの利用者は増えていたが、これ以上時事ネタを追いかけると仕事のようになり「楽しく描けなくなりそう」だという。

「最近いらすとやを知って更新を楽しみにしてくれている方がいたら申し訳ありません。スピードだけではなく、きちんとイラストの魅力で人気になれるように頑張ります」

ただ、完全にやめるわけではなく、流行りが落ち着いたら「また変な(という表現をするべきか分かりませんが)素材もときどき公開したい」としている。

「いらすとや」はニュースで話題になった題材を、ほのぼのとした柔らかなタッチの絵で表現して注目を集め、「エアガンで猿と戦う主婦」「壊れた携帯ゲーム機で遊ぶ子ども」などのイラストが公開されるとTwitterで拡散された。また「宗教儀式中の家族を見る人のイラスト」など、どのようなときに使えばいいのかわからないシュールな素材のファンも少なくなかった。

最後に公開された時事ネタの素材は「スーパー日本人のイラスト」。脳マネジメントによって人間力が活性化されたハピネス社会の男性を描いている。