ガンダムファンが狂喜乱舞した『ザクとうふ』や『トリプル・ドムとうふ』で、世間をあっと言わせた相模屋食料(群馬県前橋市)が、また豆腐界の新たなステージに突入するらしい。
今度は豆腐とグラノーラのコラボレーション!
その名も『とうふで、グラノーラ。』だ。
シリアルブランドNo.1のカルビーの『フルグラ』とのタッグで「朝専用豆腐」の市場を切り開くと、鼻息も荒い。



ナチュラル豆腐×フルグラ=新感覚の朝食メニュー


なぜ、この異色の顔合わせが実現したのだろうか?

「朝食でのお豆腐は意外と味噌汁ぐらいしか活躍の場がありませんでした。しかし、ヨーグルト感覚でお豆腐を食べていただければ、お豆腐にとって新しいスタイルが生まれるのでは?と、『ナチュラルとうふ』の新シリーズを考えていたところ、絶好のタイミングでカルビーさんからお声をいだだきました」(相模屋食料 鳥越社長)

「私はもともとヘルシーなお豆腐が好きで、『フルグラ』とお豆腐のメニューを提案してきました。しかし、朝食で手の込んだメニューは毎日続けにくいこともあり、もっと手軽に『フルグラ』とお豆腐を食べられないかと考えていたところに浮かんだのが、『豆腐業界の革命児』相模屋食料さんとのコラボレーションです。『フルグラ』 に合うお豆腐を開発いただき、食べやすくて朝にぴったりの商品が完成しました」(カルビー フルグラ事業部 課長 網干さん)

それぞれが「朝食シーン」をターゲットに新たな市場開拓を目指したところ、最高のパートナーと出会ったようである。

豆腐とフルグラのハーモニー、その味わいは……?


皿に盛ると、豆腐も『フルグラ』もかなりのボリューム。
豆腐はおぼろ豆腐風の柔らかな感じで、見た目はヨーグルトに近いかも。



早速、いただいてみた。
ん!? 豆乳が濃い! 豆腐がなめらか! 美味しい!
何というか、普段食べ慣れている豆腐とはまったくの別物としか言いようがない。
このクリーミーな豆腐にザクザクした『フルグラ』の食感がいいアクセントになっている。
また、濃厚な豆乳が豆腐と『フルグラ』の一体感の大事な繋ぎになっているようだ。
両者の旨味がぶつかり合わずにお互いを引き立てる不思議な感覚……。
牛乳で食べるよりさっぱりと楽しめるから、確かに朝食にピッタリかも知れない。

「ロカボ食」としても最高の組み合わせ!


美味しいだけではなく「ロカボ食」としても最高と太鼓判を押すのが糖質制限のトップバッターである、北里研究所病院糖尿病センターの山田悟センター長だ。
そもそも、「ロカボ食」とは一体……?

「『ロカボ食』とは、1回の食事で摂る糖質を20〜40gにするような緩やかな糖質制限食のこと。糖質を抑え、糖質が少ない肉、魚、大豆、芋類以外の野菜と、血糖値上昇を抑制する食物繊維を多く含む食材を積極的に摂ることをおすすめしています。その点で、グラノーラと大豆の加工食品である豆腐の組み合せはバッチリといえます」

アンテナの高いOLさんはもちろん、慢性メタボの筆者にも耳寄りな情報である。
忙しい朝の頼もしい味方となるのは間違いなさそうだ。

「『おとうふは四角いもの』という常識を覆し、おとうふをいろいろなスタイルで召し上がっていただけるような商品開発に取り組んでいきたい。もっともっと、大豆の可能性を広げていきます!」(相模屋食料 鳥越社長)

次の「常識を覆した豆腐」の登場も非常に楽しみなところ。
『一般社団法人 日本ハンバーグ協会』のエキスパートでもある筆者的には、「豆腐ハンバーグ専用豆腐」なんてどうだろうか?
鳥越社長!いかがですか〜!?
(バーグマン田形)