前回にも書きましたが、私はコート・ドールのファンです。2月には個人的な記念日があり、大好きな黒トリュフのシーズンでもあるので、奮発してリッチなランチに訪れました。今回はサービスの方と相談し、ア・ラ・カルトから好みの料理を選びました。いただいたお料理は、アミューズ:桜えびのチーズトースト一品目の前菜:宮崎産サワラのくん製、紅芯大根とともに二品目の前菜:冷製季節の野菜の煮込みコリアンダー風味メインディッシュ:黒トリュフのパイ包み焼きデザート:イチゴのスープ、ワイン風味最後にカプチーノと小菓子をいただき、おなか一杯でHAPPYなランチタイムを過ごしました!!

一品目の前菜:宮崎産サワラのくん製、紅芯大根とともに

このお料理は、前回のランチでもいただきましたが、私の大好きな一皿です。
この日は平スズキの皮付きかりかり焼きやヤガラのローストなど美味しそうな魚料理がありましたが、サワラの燻製はサービスの方の本日のイチオシでもありメインディッシュの黒トリュフのパイ包み焼きが最高に美味しくいただけるようにと考えると、さっぱりとしたこの一皿が前菜にぴったりかなと。
実際、この日の宮崎産のサワラは旨味が乗っていて、紅芯大根の爽やかな酸味とともに、と〜っても美味しかったです〜!! 尚、写真は一人前を二人でシェアしたものですがいつも充分な量があって嬉しいです(笑)

二品目の前菜:冷製季節の野菜の煮込みコリアンダー風味

ブログなどでは「野菜のエチュベ」と書かれていたりしますが、こちらのメニューには「冷製季節の野菜の煮込みコリアンダー風味」と書かれています。
洋風の野菜料理の中では、私のもっとも好きな料理のひとつです。
ひとつひとつの野菜の食感と風味、味の沁み具合など、素晴らしいです!!
白のグラスワインをいただきましたが、今回、ソムリエの方が選んでくださった、ローヌのドメーヌ・バージュ・コンドリュー・ラ・ソラリエ2010。これが、野菜の甘味ともぴったりと寄り添って、思わず笑顔になっちゃう美味しさでした(笑)
尚、こちらも一人前を二人でシェアしたものです。

メインディッシュ:黒トリュフのパイ包み焼き

コート・ドールの黒トリュフ料理といえば、一つは斉須シェフの著書『十皿の料理』にも登場する『黒トリュフのかき卵』。
もう一つは、斉須シェフがかつてパリの『ランブロワジー』で働いていた時、お店のスペシャリテとして作っていた『黒トリュフのパイ包み焼き』が有名かと。
今回はせっかくの記念日ですので、斉須シェフが、パリの『ランブロワジー』から持って帰ってきた『黒トリュフのパイ包み焼き』をいただくことにしました。

メインディッシュ:黒トリュフのパイ包み焼き

この料理は、分厚く切った黒トリュフで、フォアグラをサンドし、パイ生地で包み焼きしたもの。料理が運ばれると、すぐにナイフで真っ二つにカットします。すると何とも表現しようのない、官能的な香りが周囲に漂います。
フォアグラは殆ど溶けて、金色の脂と黒トリュフのジューとワインのソースに濡れたパイと黒トリュフをひとくちいただくと、それは今後、永遠にこの料理の虜になってしまいそうな超危険な美味しさ!!

尚、赤ワインはコルナスのオーギュスト・クラープ2006。付け合せは別のお皿で、アンディーブとりんごのサラダが供されます。

デザート:イチゴのスープ、ワイン風味

昔はイチゴは春の果物でしたが、今では2月ともなればイチゴはケーキ、パフェ、イチゴ大福などいろいろなデザートに登場します。

私としては、イチゴのデザートの中で、こちらのイチゴのスープ、ワイン風味はもっとも好きなもののひとつです。
一見、作りかけのコンフィチュールのようですが、まったく違います。
イチゴのスープはもっともっとフレッシュで果実感があり、主役のイチゴの甘酸っぱさを、赤ワインが引きたて、これもヤバイ美味しさ!!
あぁ〜今すぐにでも食べたいです。

以上、私の好きなものばかりいただいて、素晴らしい記念日になりました(笑)こちらコート・ドールは、サービスの皆さんの接客が素晴らしく、また、グラスワインといえども、その時の料理に合った、美味しいものを、リーズナブルに提供してくださいます。私にとって、最高のフレンチ・レストランの一軒です。尚、『黒トリュフのパイ包み焼き』は通常メニューには載っていませんので、座席を予約するときに、料理自体も予約が必要です。値段は時価ですが、一皿20,000円ほどでしょうか。私としては、その価値は充分にあると思います。