学生の窓口編集部

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2月10日放送、「グッド!モーニング」(テレビ朝日)では、手書きの漢字の多様性について。文化庁が発表したところによると、漢字の手書きの文字について、多様な形が認められることを説明する指針案をまとめた。「天」という漢字に関しては上の横線が長いか、下の横線が長いか、いずれも正しいなどが発表された。

社会の変化とともに、長い歴史の中で培われてきた漢字の文化が変質していくことが懸念されている。漢字の字形に関しては、手書き文字と印刷文字との違いが理解されにくくなっている。とめ、はね、はらいなどの文字の細部に必要以上の注意が向けられる傾向などが、国語施策の課題として捉えられていたと文化庁は発表している。その改善をはかり、一般の社会生活において文字をより適切に、積極的に運用するために活用されることを意図して、漢字のとめ、はね、はらいにこだわらないことがまとめられた。日本の文化を考え、漢字の多様性を認めていくという。

最近はパソコンで文字を書く人が多く、手書きをすることは少なくなったと言われる。そんな流れの中で、手書きの文字を貴重だと感じ大切にしている人たちもいる。美文字を書くには、ひらがなの"あ""の""ま""す"を綺麗に書く練習をすると良い。ひらがなは漢字を崩したものなので、字の源となった漢字をイメージして書くと綺麗な文字が書けると美文字教室の高宮先生は語る。また漢字には美しく書くポイントがあり、それは全体的に右肩上がりに書くこと。右肩あがりに書くことによって文字に躍動感が生まれる。そして漢字そのものがシャープに見えるのが特徴だ。気持ち程度、右肩あがりに書いてみるといいだろう。

漢数字の「二」も、上下どちらが長くても許容される。この漢字は、2画から成り立つため、1画目と2画目の角度が重要で、大きく印象が変わる。1画目は上に向かう。2画目は下側に反り返る感じだと、美文字になる。「彰」のようなさんづくりは、内側に放射状にはらう。1画目は横に倒したようになり、2画目は止めるつもりで、3画目はのびのびはらうと美文字になる。「左」という漢字も、工の部分は1画目を上にして、2画目を下に向けて書く。5画目をしっかりと引き、全体の文字を締めることで、美文字になる。