難コースをアンダーで回り好発進を切った柏原明日架(撮影:福田文平)

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<日本女子オープンゴルフ選手権競技 初日◇1日◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(6,613ヤード・パー72)>
 石川県にある片山津ゴルフ倶楽部 白山コースで開幕した国内女子メジャー第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」。この日は徐々に風が強まり、多くの選手がスコアメイクに苦戦。アンダーパーでフィニッシュしたのはわずかに7人だけだった。
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 その中の1人が昨年プロ入りした柏原明日架。アマチュア時代からツアーで優勝争いに絡んだこともある期待の新鋭が3バーディ・1ボギーの“71”をマーク。アウトスタートの第1組だったため遅いスタートの組よりも風の影響を受けなかった運もあるが、難コースで見事に好スタートを切った。
 この大会はいわずと知れた女子ゴルファー日本一を決める大舞台。だが、柏原は「今までは女子オープンは勝ちたいイメージがあって、特別な試合だったけど、そういう時に結果が出ないので普通の試合と同じにしようと」と“意識改革”。2部ツアーのステップアップで幾度か優勝争いに絡むも、敗れたことがきっかけになったという。
 「難しいホールが多く、1ホール1ホール気持ちを切り替えるのが今の課題」とメジャーの難しいセッティングの中でミスを引きずらないようにしたのも好発進を後押し。優勝を逃した悔しさはあるが、徐々に精神的に成長しているようで、「女子プロ選手権ぐらいから自然にできるようになってきた」そうだ。
 「あと3日残っているし、何十ホールも残っているので、最後まで集中力を切らさないように。考えすぎないのがカギになると思う」、自分にプレッシャーをかけずのびのびと最終日までプレーするのが目標だ。
 QTが58位と振るわなかった柏原が今後出場を決めているレギュラーツアーの試合は、この試合の他にもう1試合のみ。現在の賞金ランクは58位、来季のシード権獲得へは厳しい戦いが続く。しかし、世界の強豪がひしめくこの大会で最後まで強い気持ちを維持し、自分のゴルフを貫抜ぬければ活路を見出せるだろう。
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