「35歳以上の選手」だけで、世界最強のドリームチームを選んでみた

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選手の引退年齢が比較的低いとされるサッカー。

フィジカルやスタミナ、スピードがモノを言う競技だけに、30歳代前半にして引退を決断する選手も少なくない。

しかし、40代が迫ってもなお現役を続け、世界の第一線で活躍し続ける選手もいる。今回は、35歳以上の選手の中からトッププレーヤーを集め、ドリームチームを選んでみたい。

ユーゴスラビア代表や北欧、190cm以上、ワールドカップに未出場といった企画同様、選出は編集部Sの独断と偏見である。できる限り様々なリーグやクラブからバランス良くメンバーを選び、世界で最も強そうなベストイレブンを選んだ。

年齢は、2015年7月23日現在のもの。システムは4-3-3。DFの表記は右から順にしている。選手の年齢を見ていった結果、ちょっとおもしろい事実も判明している。

GK:ジャンルイージ・ブッフォン (37歳)

ユヴェントスが誇る鉄人GK。パルマから加入しこの夏で13年が経過するが、常に高いパフォーマンスを披露している。GKは他のポジションより選手寿命が長いとされ、30代後半の選手の中にも一流選手が数多くいたが、やはりそのクオリティはブッフォンが頭一つ抜けていた。

DF:ラース・ヤコブセン (35歳)

Posted by Landsholdet on 2013年10月12日

北欧企画同様、デンマークの鉄人サイドバックをチョイス。バランス能力に長けた右サイドバックで、2010年W杯では日本戦にも先発出場。モアテン・オルセンからも評価が高く、運動量が求められるサイドバックながら35歳になった現在もフル代表に招集されている。

DF:リカルド・カルヴァーリョ (37歳)

読みの鋭さはピカイチ。かつてチェルシーでジョン・テリーと鉄壁を築いた知性派DFは現在モナコに在籍しており、2014-15シーズンは25試合に出場した。怪我で戦線離脱するケースも少なくないが、若いチームにとっては彼の経験が必要となる時もやって来るだろう。

DF:ラファエル・マルケス(36歳)

2014年ワールドカップに出場し、キャプテンとして4大会連続でプレーという偉業を成し遂げた。2014-15シーズンにはセリエAのエラス・ヴェローナでプレーし、38歳(現在)のルーカ・トーニとともにまだまだやれるというところを見せつけた。

DF:ヨリス・マタイセン (35歳)

人材難の左サイドバックには、2010年ワールドカップのファイナリストをチョイス。対人能力に長け、オランダ代表でも長く中心選手として活躍した。現在はフェイエノールトでプレーしており、新シーズンからはジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストが指揮を執る。

MF:アンドレア・ピルロ (36歳)

トリノからニューヨークへと活躍の場を移した世界最高のレジスタ。針の穴を通すような一撃必殺のパスでファンを魅了し、フリーキックの精度も世界屈指のレベルにある。2014-15シーズンはユヴェントスに二冠をもたらすなど活躍し、年齢を感じさせないプレーを見せた。

MF:アンドレア・コッス (35歳)

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Posted by Cagliari Calcio on 2014年11月8日

2010年W杯のイタリア代表候補にも選出された、プロビンチャ随一のファンタジスタ。ボールスキルに長けたテクニシャンで、前線で見せる抜群のキープ力とタメを作ってからのスルーパスは絶品。カリアリで長くプレーしチームの顔であったが、この夏クラブから退団することが決定している。

MF:フランク・ランパード (37歳)

ピルロとともに、この夏からニューヨーク・シティFCでプレーすることを選択した“スーパー・フランク”。2014-15シーズンはローン先のマンチェスター・シティでプレーし、重要な局面で価値あるゴールを奪うなどその本領を発揮した。18シーズン連続でプレミアリーグで20試合以上に出場するまさに「鉄人」。

FW:フランチェスコ・トッティ (38歳)

38歳を迎えたローマの“バンディエラ”。2014-15シーズンはセリエAで27試合に出場し8得点をあげ、ローマ―ダービーでのゴールパフォーマンスも大きな話題に。ローマでの24年目のシーズンに向け、現在はプレシーズンツアーを戦っている。

FW:アルバロ・レコバ(39歳)

左足一本で世界を渡り歩いたレコバ。現在はウルグアイの名門ナシオナルに在籍しており、コーナーキックから直接ゴールを決めたり、直接フリーキックを決めたりとそのプレースキックの脅威は健在。来年3月には40歳を迎えるが、いつまでもそのプレーを見ていたい存在だ。

FW:アントニオ・ディ・ナターレ (37歳)

2014-15シーズン、至上7人目となるセリエA通算200ゴールを達成した点取り屋。シュート技術がとりわけ高く、目下セリエAで9シーズン連続2桁ゴールを獲得中。ここ数年、引退宣言をしつつもその後に撤回するという流れを繰り返しており、この夏の動向に注目が集まる。

他にもこんな選手がいます。

GK:ティム・ハワード (36歳)
GK:シェイ・ギヴン (39歳)

DF:ウーゴ・カンパニャーロ (35歳)
DF:マーティン・シュトランツル (35歳)
DF:スレイマヌ・ディアワラ (36歳)
DF:シルヴァン・ディスタン (37歳)
DF:ジュゼッペ・ビアーヴァ (38歳)

MF:セイドゥ・ケイタ (35歳)
MF:遠藤 保仁 (35歳)
MF:チャビ・エルナンデス (35歳)
MF:スティーヴン・ジェラード (35歳)
MF:フローラン・バルモン (35歳)
MF:ティム・ケイヒル (35歳)
MF:ステード・マルブランク (35歳)
MF:パブロ・アイマール (35歳)
MF:ステーファノ・マウリ (35歳)
MF:ルチアン・スンマルテアン (35歳)
MF:ヨッシ・ベナユン (35歳)
MF:フアン・アランゴ (35歳)
MF:エイドゥル・グジョンセン (36歳)
MF:ヘラルド・トラード (36歳)
MF:中村 俊輔 (37歳)
MF:フアン・カルロス・バレロン (40歳)

FW:ディルク・カイト (35歳)
FW:イヴィツァ・オリッチ (35歳)
FW:クラウディオ・ピサーロ (36歳)
FW:ディエゴ・フォルラン (36歳)
FW:ミロスラフ・クローゼ (37歳)
FW:ディディエ・ドログバ (37歳)
FW:ルーカ・トーニ (38歳)
FW:ラウール・ゴンサレス (38歳)
FW:リヴァウド(43歳)

GKロマン・ヴァイデンフェーラーやDFジョン・テリー、DFマルティン・デミチェリス、DFパトリス・エヴラ、MFギャレス・バリー、MFトマーシュ・ロシツキーといった選手はいずれも34歳であった。

ちなみに、2014-15シーズンに欧州5大リーグでプレーした選手を中心に35歳以上の選手を探したのだが、35歳以上の選手の在籍人数はセリエAがダントツであった。逆にリーガ・エスパニョーラでは少なく、今回のベストイレブンにもセリエA経験者が多くリーガ経験者が少ない結果となった。