「探偵の探偵」(フジテレビ)第2話より。北川景子(写真中央)演じるヒロインは妹の死をきっかけに悪徳探偵撲滅を目指す。

写真拡大 (全6枚)

「すぐにここから出て!」
北川景子が叫んだ直後、クローゼットから男が飛び出してくる。
ベッドに押し倒し、ナイフを振りかざす。
北川はナイフを蹴り飛ばし、電気スタンドで男を殴りつける。
男は北川に灰皿を投げつけ、顔面パンチ。
ガラステーブルに北川を叩きつけ、腹に蹴りを入れる。
さらに椅子で殴りつける。
ここで、北川反撃のターン。分厚い本をつかみ、
男ののど元にボコッ、頭にドカッ、顔面にバコッ。
血まみれで倒れた男を、ボッコボコに蹴り倒す。

北川景子のアクションが凄まじい


ドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ/木曜10時)
の第1話(7月9日放送)でのワンシーンだ。第1話では主人公・紗崎玲奈(北川景子)がマンションの一室におびき出され、命を狙われる。襲ってきたのは玲奈がかつて悪事を暴いたことがある同業者だった。北川景子のアクションシーンは想像以上の凄まじさ。助手の琴葉(川口春奈)でなくとも、「いったい、何なんですか、これ!」と問いただしたくなる。

公式サイトの北川景子インタビューによると、第1話のアクションはまだまだほんの序の口らしい。
「4話くらいまで撮ってきた今振り返ると、1話のアクションもまだまだ甘かったな、なんて思うんですが(笑)、見ていただく方にはインパクトを与えられるんじゃないかと思っています。(中略)もちろん、お芝居ですから実際に当たってはいませんが、どうすれば迫力があって痛そうに見えるのか、こちらがやる場合もやられる場合も、すごく気を遣いながら進めています」

当たってなかった! いや、ガチで殴りあうわけないんだけど。ちょっとホッとするぐらいの迫力なのだ。

●探偵うんちく:「美人は探偵に向かない」
スマ・リサーチ社の社長・須磨泰臣(井浦新)は玲奈に探偵になるのを諦めるよう説得する。
「悪いが君は探偵に向いていない。人目を惹く。探偵は平凡な面持ちこそ適任だ。それに笑顔がない」というのがその理由だ。

一方、須磨は琴葉にも、こう告げている。
「君は現場仕事に向いていない。かわいいし、男の目を惹きつける。受付や秘書として映えるルックスだ」

立て続けに聞くと、恋多きおじさんの口説き文句にしか見えないが、長年の経験に基づく判断なのだ。くれぐれもほめ言葉のつもりで「君は探偵に向いてそうだね」などと言わないようにしたい。

玲奈とその妹・咲良と琴葉の関係は……?


5年前、高校生だった時に殺害された玲奈の妹・咲良(芳根京子)。第1話のラストでは、事件現場に呆然と立ち尽くす琴葉の姿も描かれた。これは原作小説にはない、ドラマオリジナルの設定。

琴葉が玲奈の助手になったのは偶然ではないのか。DEAN FUJIOKA演じる先輩探偵が「社長の闇を暴くのを恐れたからですよね」と須磨に詰め寄ったり、ユースケ・サンタマリア演じるライバル探偵社の社長が思わせぶりなセリフで玲奈を挑発したり。あっちもこっちもきな臭くなりつつ、今夜10時から!
(島影真奈美)