映画『リアル鬼ごっこ』 7月11日(土)全国ロードショー!
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鬼才・園子温監督による新作映画『リアル鬼ごっこ』の全国公開が、7月11日より遂にスタートしています。
累計発行部数200万部を突破した山田悠介氏による小説を、園子温がオリジナル脚本で新たに映画化した今作。公開を記念して、11日に新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が開催されました。

さて、当日。本編が終了すると園監督と“トリプルヒロイン”であるトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜が登壇する手はずになっているのだが。……いた! 客席で立ち上がる人影を発見したか、館内全員の視線は4人に集中。監督&主演3人も、みんなと一緒に作品を鑑賞していたのです。

篠田 さっき観てたんですけど、震えが止まらなくて。エンドロールで自分の名前が出てくる時に「やっと今日、初日を迎えられたんだな」って。嬉しさとともに「やっと皆さんに観ていただけた」と実感しましたし、初日に「『リアル鬼ごっこ』を観たい!」とこんなにたくさんの方々が足を運んでいただけて、本当に嬉しく思います。
真野 ちょっと、胸がいっぱいなんですけども……。公開初日に皆さんと同じように客席で観て、自分の名前がエンドロールで流れる瞬間を初めて見れました。「どうしよう、泣きそう!」って横見たらトリちゃん(トリンドル玲奈)もマリコ様(篠田麻里子)も上を向いていらっしゃって(笑)。この作品に携われて、この作品の一部になれて、とても幸せです。
――トリンドルさんもウルウルしちゃいました?
トリンドル そうなんです、ウルウルしてました(笑)。
――……と、トリプルヒロインの御三方は仰ってますが、監督はいかがでしょうか?
園子温 あっ、はい。
トリンドル 監督、観てなかったです! いなかった。
真野 途中、いなかった(笑)。
園子温 もう100回くらい観てるんで、恥ずかしくて廊下にいました。
――でも、拍手が聴こえてきた時は……?
園子温 いや、その時はいました、さすがに! そしたらみんながウルウルしてるんで、ビックリという感じです。

唐突に「マリちゃん」と口走り、篠田をドキッとさせる園子温


ところで「役者を追い込む」というやり方が、園子温の撮影法としては有名。では今回、“トリプルヒロイン”にどんな声を掛けてきたのだろう? 「園子温に言われて印象的だった言葉」を、主演女優3人に聞いてみました。
トリンドル 「もっと、パッションを!」。
――……って言われたんですね。監督は覚えていらっしゃいますか?
園子温 ……まぁ、言いそうだなぁと思います。
トリンドル アハハハ!
――そう言われてトリンドルさん、いかがでした?
トリンドル 「もっとパッションを出さなきゃいけないんだな!」って、思いました(笑)。がんばりました。
――がんばっていらっしゃいましたか、監督?
園子温 そうですね。すごい、がんばっていたと思います。
――篠田さんは、いかがでしょう?
篠田 私はお芝居とは関係ないんですけど、いつも「篠田さん」と呼んでたのが、急にその日だけ「マリちゃん」って呼んでくれて、それがすっごい印象に残ってます。
篠田 おぉ……。
(館内 笑)
園子温 何かあったのかね?
――何かあったんですか(笑)。それは、どんな時だったんですか?
篠田 普段は桜井ユキちゃんと2人のシーンが多いんですけど、その日だけは私1人で、トリンドルちゃんも帰って、たぶん監督「何か話そう、何か話そう」と思ってくださったのか、近付いてきて「マリちゃん」って呼んでくれたんですよ。その瞬間はドキッとして、一日中忘れられなかったですね。
――それは、嬉しかった?
篠田 嬉しかったです!
園子温 ……何だろうねぇ?
(館内 笑)
園子温 やっぱりツーショットになって、距離をアレするために何かしたのかな? ちょっと、覚えてないです。
――真野さんは、いかがですか?
真野 私は園さんとは何度かご一緒させていただいているんですけど、すごい印象に残っているのは、衣装合わせの時に「いづみ」の髪型をどうするかっていう話で、ランナーだったので「スッキリさせたいね」ということで結んだりしてポニーテールにしたら、園さんが「“ポニーテール真野ちゃん”、いいね!」って即決になりました(笑)。「“ポニーテール真野ちゃん”は初めてだ」ってすごい仰ってましたけど、これは覚えてないですかね?
園子温 たぶん、その言った感じはわかる。
真野 アハハハ!
園子温 とにかくね、忙しいからさ。
真野 でも私たちは、覚えてます。
園子温 はい、スミマセン……。
真野 アハハハハ!

3人の主演女優に対する、園子温の印象


園子温 ちょっと不思議なキャスティングだったんで「どんな感じになるのかな?」と思ってましたけど、すごくいいバランスになったと思います。トリンドルさんは特に初めての主役なんでオロオロ……オロオロっていうのはおかしい(苦笑)。
トリンドル オドオド?
園子温 オドオドしていたので「もっとパッション!」って言ってたら、ドンドン良くなったなぁ。真野さんは、僕の映画にいっぱい出てるし。あと篠田さんは撮影終わってからも、僕がジムでボクシングの練習してる時、隣にいるんです。この映画用にアクションを始めたんだけど、その後も続けていらして。「これからのために」って隣で稽古してて、ビックリしました。
篠田 園さんも、すごい腹筋やってらっしゃいましたよ。
園子温 フハハハハ!
篠田 ウフフ。めちゃくちゃ腹筋やってらっしゃいましたよ。鍛えてるんですって。
園子温 そうです(笑)。
――同じジムで! じゃあもしかしたら今後、何かコラボレーションがあるかもしれないですね。
園子温 そうですね。

なぜか瓦を割る主演女優たち


ここからは、スペシャル企画。大ヒットを祈願し、『リアル鬼ごっこ』にちなんでトリプルヒロインの3人が「鬼瓦割り」(瓦に「鬼」と書いてある)に挑戦します!

割る枚数は、なんと8枚。縁起のいい末広がりの「8」、襲ってくる鬼を“やっつ”けるの「8つ」を含んだ数字でもあります。
では、その流れについて。まず司会の方が「リアル鬼ごっこ〜!」と呼びかけるので、館内のお客さんが「大ヒットー!」とレスポンス。それに続いて、トリプルヒロインが瓦を割りにかかります。
トリンドル 割りましょう!

では、行きますよ? 「リアル鬼ごっこ〜!」、「大ヒットー!」、ガシャッ!!

おぉ、割れた! 大きな音を立てて、鬼瓦が割れた。なんと、縁起のいい!!
トリンドル (鬼瓦を割ったのは)初めてです。痛かったです(笑)。「全部割れてるのか?」と思ったんですけど、割れてましたね。
篠田 8枚割ったのは、初めてです。綺麗に割れて。(私は)痛くなかったです。
真野 気持ち良かったです。スカッとしました。「もっと痛いかな?」と想像してたので、痛くなかったです!
園子温 割れないと思ってたから、凄い! みんな力あるんだなぁって、怖くなりました。

瓦を割っちゃうんですか? リアルに敵に回したくない3人ですよ!
(寺西ジャジューカ)