連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック2 音楽 澤野弘之 SMR
7月15日発売予定

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朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)6月29日(月)放送 第14週「絶対絶命メッセージプレート」第79話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:一木正恵

ようやく圭太(山崎賢人/崎の大は立)と思いが通じた希(土屋太鳳)。ぎゅっと互いの手を握りしめるふたりが初々しいですが、希は「寄ってくけ? うちの部屋。」と自分から誘えるほど成長していました。これは大輔(柳楽優弥)のおかげ。
でも圭太は堅物で、一人前になるまでは会わずに、お互い修業に専念しようと言い出します。
まだつきあいはじめてもないという認識の圭太から「2年半待ってほしい」と誓約書を手渡された希は「本当に面倒くさいね。ほんでも・・・これや圭太ねんね。」と受け止めます。
会えない時間はもう描かず、あっという間に2年半が経過!
圭太と再会するために自分磨きもがんばってパックしたりダイエットしたりしている希は、大輔をいい友達にして、ついにスーシェフにもなって・・・とドラマヒロインらしい恵まれた状況に。
でも待ちに待った再会の週末と、陶子(柊子)の退職と引き継ぎが重なって・・・どうする希!? で続く。ふむ、これくらい生温い展開のほうが、どうなるんだろう? と気楽に見たくなってしまう不思議。

今日の、勝手に名言


「ちゃんと引導渡してね」(美南〈中村ゆりか〉)
「一筆書いてきた」(圭太)
ずいぶんと古めかしい言葉を使うんだなあ・・・。
「きっちり諦めさせるのが振るほうの義務だよ」とまで言う美南は、ずいぶん大人っぽいです。
それにしても、美南は希に対してコロコロ態度が変わりますね、こういう子、ちょっと心を許せない・・・。

今日の、名場面


美南に言われて、もう一度、大輔に断りに行く希。もうあれだけちゃんと断ったのだから、結果はどうあれ、だめ押しすることもなかろうに。それとも、圭太に振られたら大輔に戻ることも考えられたのでしょうか。
のこのこやって来た希に対して、大輔は自分だけドリンクを飲みます。希には出さないのは、ほかの男のものである彼女を歓待する必要性がないから。でもそれは意地悪な気持ちではなくて、そうしないと彼の心が痛いのだと感じます。「まれ」のなかで一番ナイーブなんじゃないだろうか、大輔! 

今日の、小姑ツッコミ


2年半後、希と大輔が待ち合わせている場所は、希が大輔に「あなた様のかわいいねが忘れられません」と交際OKしたところではないですか!
ある種の苦い思い出の場所で待ち合わせるなんてメンタル強いな、ふたりとも。お互いもうすっかり思いを振り切っていますという意味なんでしょうか。
希が呆れた気持ちを表すために「は!」と両手を下に広げる動きを真似する大輔。まだなんか未練あるのでは、という気もしちゃいますが。しつこいようですが、三角関係ドラマが見たい。
(木俣冬)

エキレビ!にて月〜土まで好評連載中! 木俣冬の日刊「まれ」ビュー全話分はこちらから

いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))