色っぽい和装を披露した『KAGUYA』の次にインドが来るとは予想もしなかった。これだからNEWSはおもしろい。

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NEWSの新曲『チュムチュム』が発売された。プラトニックな恋を歌った夏っぽいアップテンポの曲にテンションあがる!
と、それだけで終わらないのがNEWS。

前作『KAGUYA』のように艶やかな和装姿でもなく、アイドルの王道、白いスーツの王子様でもなく今回のテーマはインド。なぜインド!

タイトルの「チュム」とはインド東部の言語でキスという意味。歌詞も一目惚れした彼女に対する抑えきれない感情にあふれていて、漏れる吐息ですら自分のものにしたいというからもう完全に恋してますね。曲もインド民謡のようなエキゾチックなメロディで、一度聞いたら耳から離れない。脳内で無限ループ再生するほどキャッチーだ。

特に衝撃的だったのが曲のAメロ部分。ヒンディー語らしき言葉が並んで、言葉も歌詞の意味もさっぱりわからない。Bメロからはようやく日本語が聞こえてきた。一体どんな曲だ……。意味がわからないままAメロを聞いて「なんじゃこりゃ」と油断していたところへ、急に「唇に触れたい」といわれて胸キュン。NEWSの曲はこれだから病みつきになる。

歌い出しも増田や手越がトップバッターをつとめることが多いのに、今回は加藤からスタート。加藤から小山、手越、増田へとバトンをつないでいて新鮮だ。

振り付けも両手を大きく広げて、両足で踏ん張るダイナミックな踊りもあれば、頭の上で手を合わせて首だけを左右に動かす、いかにもインドな振り付け。人差し指と小指だけを立てるキツネの形を作って「チュムチュム」と踊る。そもそも「チュム」と発するだけで、自然と口先が尖るのでメンバーのチュム顔がたっぷり見られる特典つき。

もう一つ注目したいのが衣装。メンバーの増田貴久が手がけたもので、サルエルパンツなどのエスニックなアイテムをベースに、個々のスタイルを考慮したイメージを損なわないスタイリング。全員がつけているターバンもかわいい! 
前作の『KAGUYA』で見せてくれた妖艶な和装姿から一転、予想もしなかったインドの世界観に驚いたが、違和感なくむしろカッコいいと思えるスタイリングは10年以上メンバーの側にいる増田だからこそ成せる業だろう。

4人体制になってからというもの、『チャンカパーナ』にはじまり日本テレビ系『ブラジル2014』のテーマソングにもなったサッカーソング『ONE -for thewin-』もあれば、和テイストの『KAGUYA』など、インパクトのある曲が目立つ。タイトルや歌詞で「ん?」と思わせておいて、頭と心に染み入るメロディで落とす。モテる男の恋愛テクニックのようで、まんまとハマってしまう。

ちなみにTBSの吉田明世アナもTwitterで「NEWSの新曲、チュムチュムインディア〜♪が頭から離れなくて、気付いたら歌ってる!あと、ミスターホワイトも!」とツイートするほど。この病みつき感は、熱狂的なファンだけじゃないんだ。
(柚月裕実)