まるで生き物のような鏡「Pom Pom Mirror」。Kinectで物体を認識、ファー素材の表面に投影

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ニューヨークのアーティスト Daniel Rozin が、フェイクファーで作った鏡「Pom Pom Mirror」を発表しました。正面に人が立てば鏡のように、または影が映るかのように模様が変化します。
 
 八角形の Pom Pom Mirror 表面にはフェイクファー素材でできた464個のポンポンが整然と配置されています。そしてポンポンひとつひとつの裏側にはモーターとさらに黒いポンポンが隠れています。
 

 
鏡の前の人や物体の認識処理は本体上部の置いた Kinect が担い、その情報は各モーターを動かしてポンポンを反転させ、まるで鏡のようにその形を映しだします。


データはリアルタイムで処理されるものの、モーターでポンポンを入れ替えるため、ややタイムラグが生じます。しかしそれがかえって生き物の擬態を見ているかのような錯覚を引き起こし、なんとも不思議な感じです。

Pom Pom Mirror はニューヨークにある bitforms gallery にて7月1日まで展示されます。

ちなみに Daniel Rozin は、1999年には木の板をピクセルとして用いた「Wodden Mirror」を制作しています。これは照明と木の板の角度で色合いを変化させるしくみ。そして Wodden Mirror もやはり八角形でした。