24日、鎌ヶ谷で行われたイースタン・リーグ日本ハム-ロッテの一戦。ロッテがドラフト2位ルーキーの田中英祐、日本ハムが斎藤佑樹という顔合わせとなり、平日昼間の二軍戦にも関わらず長蛇の列ができるなど、注目度の高い一戦は、序盤から波乱の展開になった。

 ロッテ先発の田中英祐は、初回に四球2つと味方の失策で招いた満塁のピンチを切り抜け、なんとか立ち上がったかに見えたが、2回に二塁打4本を浴びるなどで一挙4失点を喫した。

 田中は2回までで降板。29日に予定されているプロ初登板のマウンドを前に不安を残す内容となった。

 一方、日本ハム先発の斎藤佑樹も苦しい投球となる。

 2回にハフマンにセンターへの本塁打を浴びて先制点を許すと、味方が逆転し、4-1と3点リードで迎えた4回に突如乱調。高浜の2点適時二塁打で1点差に迫られると、江村の適時打であっさり同点に。

 さらに1番に帰って加藤に勝ち越しの適時二塁打を許すと、金沢には2点適時打を浴びてこの回だけで6失点。4回を投げ切ることなくマウンドを降りた。

 結局、田中は2回を5安打で4失点。斎藤佑樹は4回途中10安打、後を受けた乾も失点したため失点は8という内容。

 二軍戦では異例となる多くの観客とメディアが詰めかけ、注目を集めた一戦は、初の一軍登板に向かう田中も、もう一度這い上がりたい斎藤も共に不安を露呈する結果に終わった。