(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団

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 突然だけど、画像の女性をご存じですか? 世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団・・・通称「SOS団」の団長であられる、涼宮ハルヒさんだ。えっ? 知らない!? そりゃあいけません! 「アニメに疎い」とかそういう次元じゃなく、「流行に乗り遅れてる」証拠ですよっ!

 この涼宮ハルヒがヒロインの『涼宮ハルヒの憂鬱』は、今年の4月〜7月にかけて放送されたアニメ。内容は退屈な日常にウンザリしたハルヒが、クラスメイトのキョンを(無理矢理)誘ってSOS団を結成し、非日常的なことを求めて奔走する・・・という学園コメディだ。ただし「学園コメディ」という要素だけではなく、SFやミステリー、哲学など様々な要素があるため、原作のライトノベルはアニメ化以前から人気を得ていた。

 そしてアニメ化で人気は爆発的に拡大した。「ライトノベルがアニメ化されただけで、なぜ!?」と思われる方もいるかもしれないが、一度見ていただければその理由が分かるはず。とにかく、クオリティが高いのだ。たとえば放送第一話は「ハルヒが監督を務める自主制作映画」という設定で作られており、手ブレ・ピンボケなど素人丸出しのカメラワークを忠実に再現。また、アニメの中でキャラクターがサイトを更新するシーンがあると、実際の公式サイトも同時に更新されるという、もはやアニメの域を超えた作りになっている。

 こうした制作側の努力もあり、人気は「あの『エヴァンゲリオン』に匹敵する』と言われるほどのブームにまで発展した。なかでも象徴的なのが、「エンディングテーマ『ハレ晴レユカイ』をオリコンチャート1位にしよう」という運動。エンディングでハルヒたちが同曲に乗せて踊る映像が話題となり、秋葉原では振り付けをマネしながら運動を呼びかけるヲタクたちが出現した。その甲斐あって(?)同曲はオリコンチャート5位にランクインするという快挙を成し遂げている。

 最近では、あの「しょこたん」こと中川翔子もブログで振り付けを披露していたりと、ネット上では何だか「踊れなきゃシャレになりません」という位の風潮。踊りたいのは山々なんだけど、ハルヒたちの動きについていけなくて・・・と途方に暮れていたところ、なんとエンディングの絵コンテが公開されているとの情報が。うれしい! これなら自分のペースで踊れるかも!

 「たくさんのファンの方々から熱い要望をいただきました。それに対し、『分かったわ!』とのたまうSOS団団長のハルヒが、皆さまのご要望にお応えすべく、今回公開に踏み切りました」(SOS団準団員 ジョー伊藤さん)

 やっぱり決定権は団長にあるんですね・・・。では、そんな団長から皆さんにメッセージをお願いします。

 「普段、運動不足のみんな! これでジャンジャン踊っちゃいなさ〜いっ!!」(SOS団団長 涼宮ハルヒさん)

 DVD最終巻には振り付けの完全版が収録される予定なんだとか。これからも『涼宮ハルヒの憂鬱』から目が離せない! (安田明洋/verb)

■関連リンク
「ハレ晴レユカイ」ダンス完全版振り付けコンテ - 文中で紹介した絵コンテが公開されているWebサイト
涼宮ハルヒの憂鬱・京アニサイト
SOS団公式Webサイト - 文中で紹介したSOS団の公式Webサイト
YouTube“haruhi” - YouTubeで紹介されている『涼宮ハルヒの憂鬱』の動画