24日、東京・日比谷共同溝で開かれた親子見学会。(撮影:徳永裕介)

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東京・霞が関の地下を走る日比谷共同溝の見学会が24日行われ、親子連れが都会の真っ只中にある巨大なトンネルを体験した。同見学会は「子ども霞が関見学デー」の一環で、国土交通省の主催。

 共同溝は電気や水道といったライフラインをまとめて地下に収納するトンネルで、地震に強いことが特長。東京23区の主な幹線道路の下に共同溝が計画されており、すでに100キロ以上が整備されている。虎ノ門から官庁街を横切って日比谷まで1.5キロある日比谷共同溝は、04年5月に着工し、05年6月に完成した。

 地下40メートルにある共同溝内部は、都会の真ん中にあるということを忘れ去れるほど異空間。壁の外には水温約19度の地下水が流れており、地上から入ってきた空気が結露するほど涼しい。直径は7メートルあまりで、先が見えないほど長い共同溝のあまりの大きさに、子どもたちはあっけに取られた様子で見入っていた。

 見学を終えた小学5年生の男子は「とても広くでびっくり。こんなに大きいトンネルが掘れたことはすごいと思った」とめったにできない体験を喜んでいた。【了】

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