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 「mixi」や「GREE」の影響で、今じゃSNS(ソーシャルネットワークサービス)という言葉がかなりメジャーになりましたね。招待されて登録してみると、小学校や中学校時代の、遠い昔の友人(しかも大して仲良くなかった)から「久しぶり!」なんてメッセージが届いてたりして、驚愕することもしばしば。そんな趣味や懐かしい話を語らってみんなが楽しめるSNSに、特化の動きがあることをご存知ですか?

 「Filn」「D.T.」「Otaba」・・・これ全部SNSのタイトル。「Filn」はアキバ系の人のためのSNS、「D.T.SNS」は童貞専用のSNS、「Otaba」はオタクのためのSNSだ。普通のSNSの中にもコミュニティがたくさんあって、その中で濃〜い話はできそうだけど、なぜわざわざ特化型のSNSが増えているのだろうか?

 「既存の招待制SNSは健全で安心感がありますが、そういう友人でつながった関係の中ではあまり自分の深い部分をさらけ出せないものなんですよ・・・。自分の深い部分、僕の場合はオタク的人格ですが、それを遠慮せずにさらけ出せる場があればいいなと思って、『オタクオタクによるオタクのため』だけのSNSを作りました」(「Otaba」運営者・ひろたつさん)

 うん、確かに従来のSNSは学校の友だちや会社の同僚など、わりと近い「健全な関係」の間で成り立っているので、あまり自分の秘密って書けない。日記を書くにも「これは書いたらちょっと恥ずかしいな・・・」なんて、周りの目を気にして書けなくなることも少なくない。自分のプロフィールや友人関係が公開されてしまっているので、「誰に見られているかわからない!」ということに過剰に反応しちゃうのだ。

 11月19日にプレオープンした「Otaba」は、23日現在で会員は6000人。半年で20万人のオタクユーザー獲得を目指しているという。

 「他のSNSでは暴露できないような話題を展開し、共感し合って、ユーザーは楽しんでいるようです。ある分野において専門的な要素を持っている方がたくさんいらっしゃるので、団結力のある濃いSNSですよ(笑)」(同上)。

 オタクというと閉鎖的なイメージだが、「車が好き」「この作家の本が好き」とか、その程度のオタク的要素で大丈夫なのだとか。この機会に秘めてきた自分のオタク気質をぶつけてみては? (遠藤麻衣/verb)