XFN-ASIA通信によると、ADB(アジア開発銀行)は8日、アジア経済見通しを発表し、日本の2005年のGDP(国内総生産)成長率について、国内需要の改善や輸出の増加が見られるとして、1.6%成長とする見通しを据え置いた。また、2006年については、日本が周辺諸国に比べてエネルギー効率が高く、原油高による影響は比較的小さいとして、GDPの伸び率を前回予想の+1.3%から+1.5%に引き上げた。

  日本のGDPは2003年に+1.4%、2004年に+2.7%となっており、2005年1−6月では+1.3%(年率換算)となっている。ADBは他方、日本に長期的な経済見通しについては、急速な高齢化や構造改革の停滞による悪影響を指摘している。【了】