7日、三菱自動車から限定販売される『ランサーエボリューションワゴン』を発表する益子社長(撮影:常井健一)

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経営再建中の三菱自動車<7211>は7日、東京都品川区の本社ショールームで、4WDスポーツ車の旗艦モデル『ランサーエボリューション』シリーズ初のワゴンとなる『ランサーエボリューションワゴン』を同日から発売すると発表した。「プレミアム感を出す」(益子修社長)ため、12月末までの2500台限定生産・販売となるという。

 同車は、今年発売の4WDスポーツセダン『ランサーエボリューション9』をベースとし、オートマチックトランスミッション(AT)搭載車も加えた。グレードは4気筒2リットルMIVECインタークーラーターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション(MT)搭載の「GT」と、4気筒2リットルインタークーラーターボエンジンと5速AT搭載の「GT-A」の2種類。税込価格はそれぞれ346万5000円と341万2500円。

 益子社長は「走りとユーティリティを兼ね備えたワゴン車がどれだけ受け入れられるか見極めたい」と再生に向けた “試金石”として同車を紹介。「ランエボに乗りたいけど、MTで乗りにくかった方にも乗ってもらえれば」と団塊層や女性に対してもアピールした。

 『ランエボ』は、1992年10月に初代が発売されて以来、今年発売された9代目まで改良を重ね、三菱自動車の4WDスポーツセダンの主力モデルとして成長。03年から北米・欧州市場に、今年から豪州市場にそれぞれ投入。「速さ」と「快適さ」を両立させた高性能車種として、国内外から高い評価を受けているという。益子社長は「海外からも今回の『ワゴン』が欲しいという声も多く聞いている」と話し、同車の欧州市場での展開も示唆した。【了】

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