“愛犬家”バロテッリ、匿名で犬の保護施設に多額の寄付の噂

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 16日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージのルドゴレツ戦でリヴァプール移籍後初ゴールを決めたFWマリオ・バロテッリが、またピッチ外の話題で英国メディアを賑わせている。とは言っても、今回は「自宅のバスルームで花火をぶっ放した」だとか、「遠征に向かう列車のトイレでタバコを吸った」といった問題行動とはちょっと毛色が違うようだ。

 事の発端は11日、“マンチェスター・ドッグズ・ホーム”という犬の保護施設で放火と見られる火災が発生し、約60匹の犬が命を落とすという悲しい事件が起こったことだった。

 事件後、地元紙『マンチェスター・イブニング・ニューズ』の呼びかけにより、焼けた犬舎を建て直すために多額の寄付が集まったが、その中に匿名で「5ケタ」(仮に10,000ポンドだとしても約180万円)もの募金をした謎の人物がいるという。そしてどうやら、その“贈り主”がバロテッリなのではないかと噂になっているのだ。

 というのも、バロテッリは「ラッキー」という黒いラブラドールを溺愛し、普段からSNSに仲睦まじい2ショットを掲載したり、マンチェスター・C時代にはFAカップの優勝パレードに愛犬を連れてきたりと、筋金入りの愛犬家。しかも、マンチェスター在住時には今回火事になった施設とも関わりがあった。

 英国はペットの入国に関する規制が厳しく、バロテッリがインテルから移籍してきた後、彼はラッキーの渡英を6カ月も待たなければいけなかった。そして愛犬が海を渡ってくるまでの間、マンチェスター・ドッグズ・ホームの犬たちをボランティアで散歩に連れて行くことで、休日に寂しさを紛らわせていたという。

 こうした経緯から、同施設のスタッフは「彼が寄付をしたのかまだ確認できていませんが、そうであれば辻褄が合います」とコメントし、寄付者がバロテッリだと信じて疑わない様子だ。

 数々の悪行でお馴染みのバロテッリだが、「ホームレスにお金をあげた」「パブで居合わせた客に一杯おごった」など、時折“ちょっといい話”が報じられることがある。その大半は2012年に元OASISのノエル・ギャラガーとの対談で本人が「真実ではない」と否定しているのだが、果たして今回はどうだろうか。

『リヴァプール・エコー』などの地方紙を皮切りに、『テレグラフ』や『デイリーメール』など全国紙もこの件を報じており、すでに噂は英国全土に広まっている。真偽のほどは明らかになるのか。続報を待ちたい。

(記事/Footmedia)