iOS8 まで待てない人のために！iPhoneやiPadの文字入力を改善するワザ

2014年8月8日 10時0分

●iOS8ではキーボードがサードパーティーに公開
次期iOS8では、長年のiOSの課題と言われてきた文字入力が改善される。ソフトキーボードの開発や外部キーボードがサードパーティーにオープンになるのだ。そうなれば、日本語入力で定評のあるATOKやGoogle日本語入力も使えるようになるかもしれない。すでに、ジャストシステムがiOS8向けATOKの開発に前向きとのコメントを発表したという報道もあるので期待は高まるばかりだ。

●iOSまで待てない人は、こんなワザで文字入力を改善しよう
しかし、iOS8の登場は、秋頃と言われている。問題はiOS8にアップデートしたとしても、すぐにiOS8に対応したATOKなどが登場するわけじゃないことだ。

iOS8が出ても、文字入力改善は、そのあとさらに待たなければならないわけだ。
それまで今のままの標準キーボードを使って待つのは、じれったいという人もいるだろう。

そんな人におすすめのiPhoneやiPadの文字入力を簡単に改善する方法だ。

・日本語入力だけを使いやすくするワザ
まず、iPhoneでもiPadでも使えるワザをご紹介しよう。

iOSでは、英字入力の際に便利な機能が、あらかじめオンになっている。実は、これが日本語入力を使いづらくしているのだ。
例えば、先頭文字が自動で大文字になる機能。WebサービスのIDやパスワードを入力しようとした際に、自動で大文字になって困った経験はないだろうか？　そんなときに知っておくと便利なのが、「自動大文字入力」を切ってしまう方法だ。

使い方は簡単だ。
「設定」→「キーボード」を開いたら、「自動大文字入力」のチェックをオフにするだけでOKだ。

このほかにも、「自動修正」や「スペルチェック」、「ピリオドの簡易入力」なども英語入力時にだけ便利な機能なので、日本語入力時には邪魔になることが多い。「Caps Lockの使用」をのぞいて、オフにしよう。

日本語入力に邪魔な英語入力支援の機能をオフにする

・キーボード切り換えが早くなる！使わないキーボードを減らそう
iOSでは、標準で4つのキーボードを切り換えられるようになっている。
・日本語　かな
・日本語　ローマ字
・絵文字
・英語
実は、文字入力で必要なのは、「日本語　かな」（フリック）、「英語」の2つくらいだ。「ローマ字入力」はまず使わない。素早く日本語/英語の入力を切り換えたいなら、「日本語　かな」、「英語」を残して、あとは削除しよう。もし、絵文字も必要という場合は残しておいてもよいだろう。

変更の仕方はこれも簡単だ。
「設定」→「キーボード」を開いたら、「キーボード」から、不要な「日本語　ローマ字」や「絵文字」を選択して削除しよう。もし削除して、再び必要になった場合は、「新しいキーボードを追加」で戻すことができるので安心してほしい。

これで、日本語と英語のキーボード変更で、毎回4回もタップする必要がなくなり、素早く文字入力を切り換えることができる。

キーボードを素早く切り換えられるようにする

●フリック入力で同じ文字を連続入力できるようにする
iPhoneでは、フリック入力を使う人も多いだろう。フリック入力で不便なのが、文字を連続で入力したいときだ。例えば、「さささ」と入力したい時、標準の状態だと「さしす」となってしまうのだ。

これを防ぐ設定も簡単だ。
「設定」→「キーボード」→「キーボード」から「日本語　かな」を選択し、「フリックのみ」をオンにすればよい。
これで、「さささ」と入力したいときは、「さ」を3回タップで入力できる。「さしす」と入力したいときは、フリックで入力すればOKだ。

「フリックのみ」をオンで連続文字入力ができる

●iPadユーザーには、「分割」キーボードが便利
iPad の場合は、「分割」キーボードを使うとグッと文字入力が楽になる。
「分割」キーボードは、画面の左右に分割表示されるので、iPadを両手持ちした状態でも、左右の親指を使って文字入力できる。両手の親指入力は、90年代に人気があった小型パソコンの「HP 200LX」の時代からモバイルユーザー使われてきたワザで、中には親指入力がキホンというユーザーもいるくらいだ。

「分割」キーボードを表示する方法も簡単だ。
あらかじめ「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボードを分割」をオンにしておく。