お正月にやってはいけないタブー「元旦におさい銭以外のお金を使う」
おめでたい、でも何かとあわただしい年末年始とお正月。実はこの時期にやってはいけないとされているタブーがあるのをご存じですか? 近頃ではあまり耳にしなくなりましたが、知っておくと縁起がよくなるかも!
■元旦に掃除をするのはNG
これは、日頃働き通しの主婦に元旦ぐらいは休んでもらおうという意味で使われてきた言い伝えです。思いやりがベースにあるんですね。おせち料理も、昔は今のように年末年始も開いているお店がなかったため、日持ちするおかずを作り置きしておくという事情もありましたが、これもやはり、三が日ぐらいは台所に立たなくてもいいようにという心遣いです。
■元旦におさい銭以外のお金を使うのはNG
これは、元旦にお金を使ってしまうと、その日1年、財布からお金が出ていくようになるためです。おさい銭には使ってもいいというところがユニークですね。
■正月飾りを飾るタイミング
正月飾りは、29日と31日は避けてください。29日は9という数字が「苦」と読めることから、31日は「一夜飾り」ということで忌み嫌われています。できれば、28日までに飾るといいですね。
■灰汁を出してはいけない
これはあく=悪を出さないようにという意味が込められています。煮物などをするとどうしても灰汁が出るので、これも主婦を休ませようということと二重の意味があるんですね。
■元旦はできるだけ水に触らない
お客様にお会いしたりするので、朝起きて顔を洗うぐらいはいいのですが、洗いものや洗濯などで水を使うことはできるだけ避けたほうがいいといわれています。最も、洗いものは午前中はたらいに張った水につけておき、午後から洗うのはいいという説もあります。
洗い物があまりたまると、使える食器がなくなってしまいますからね。これは、台所の神様に元旦ぐらいはお休みしていただこうという意味があります。
■お正月はケンカをしない
これは、新年のはじまりから諍(いさか)いを起こしてしまうと、その年の間中ずっと人との争いが絶えなくなってしまうからです。お屠蘇で酔っぱらってつい人にからんでケンカになった……なんて人も多そうですが、なるべくおとなしくしていましょう。