日本代表が遠征初の非公開練習…長谷部が復帰も遠藤は別メニュー

写真拡大

 11日に行われるセルビア代表との国際親善試合を2日後に控えた9日、日本代表は前日と同じ郊外にあるFCヴォイヴォディナの練習場でトレーニングを行った。
 
 疲労蓄積のため8日の練習を欠席したキャプテン・長谷部誠(ニュルンベルク)が姿を見せたこの日、欧州遠征3日目にしてようやく23人全員が揃った。アルベルト・ザッケローニ監督も臨戦態勢に入ったのか、ここまでメディア全公開にしていた練習を冒頭15分のみの公開に。非公開の間はセルビア代表戦を想定した戦術確認やゲームを行ったと見られる。
 
 前日まで別メニューだった遠藤保仁(ガンバ大阪)は、この日も全体練習に合流できず、練習開始時は1人で外を走っていた。本人は「プレーできる状態」と語っていたが、今回は無理をするような試合ではない。セルビア戦は大事をとって欠場する可能性が高まった。

 そのため、ボランチの組み合わせがどうなるかは大きな注目点となる。長谷部が出場できる場合は、細貝萌(ヘルタ・ベルリン)か山口螢(セレッソ大阪)が候補になるだろう。細貝を起用すれば守備的な色合いが強くなりすぎる。山口は細貝より攻撃的だが、連携面で不安が大きい。ただ、遠藤が来年のブラジル・ワールドカップ本番も無傷でピッチに立てるとは限らない。どこかでバックアップ体制を確立させる必要がある。
 
 そういう意味で、今回はボランチの選手層を厚くする絶好のチャンス。新たな組み合わせでチームにいい意味の化学変化をもたらしたいところだ。