ミランは24日、FWマリオ・バロテッリに対する3試合の出場停止処分に「倫理的な理由」から異議を申し立てないことを明らかにした。審判の報告書を吟味した上で、抗議する余地はないと考えたというクラブから選手へのメッセージだ。

これにより、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はボローニャ、サンプドリア、そして敵地でのユヴェントスとの試合で、バロテッリを起用できなくなった。指揮官は24日の会見で、「彼は成長しなければいけない。もう子供じゃないんだ」「彼の不在をどう埋めるか? 昨季の力だったチームプレーだよ」と話している。

「彼の姿勢は間違っていた。ミランの選手はああいった振る舞いをしてはいけない。マリオは間違った。チームとサポーターに損害を与えたからだ。異議を申し立てないのも当然だよ。クラブは強いシグナルを発したんだ。ただ、彼を守ることも必要だ。ナポリ戦での彼はたくさんのファウルを受けていた。ほかの選手だったら、すべてファウルになっていたはずだ」

「マリオは23歳だ。もう子供じゃない。ポテンシャルとしては、カンピオーネ(最高の選手)だ。だが、そのためには、自分を見ているすべての子供たちにとっての模範になるべく、正しい振る舞いもしなければいけない。彼がこれを教訓とし、チームを困らせたと理解するはずだと確信している」

「私は彼の善意を信じているし、大事な一年であることを理解できるはずだと思っている。私は彼に手を貸すことができると思うが、彼が自分で自分を助けることも必要なんだ。マリオはそれを理解しなければいけない。良くなるだけのはずなんだ。彼はまだ50%の力しか発揮していない」

なおミランは、サンプドリア戦でゴール裏スタンドが閉鎖となった件については異議を申し立てるとしている。アッレグリ監督は「すぐにサポーターと一緒になることを願っている。我々には彼らが必要だ」と話した。