故・中嶋嶺雄氏お別れの会で李登輝元総統、額縁贈る

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(東京 3日 中央社)今年2月14日に亡くなった東京外国語大学元学長で国際教養大学(秋田市)初代学長の中嶋嶺雄氏をしのぶお別れの会が2日、東京虎の門のホテルオークラ東京で開かれた。会の発起人は元国連副秘書長の明石康氏。台湾の元総統、李登輝氏は追悼の額縁を贈った。

会では安倍首相からメッセージが寄せられ、中嶋氏が第1次安倍内閣の教育再生会議で委員を務めたことを挙げて、長年外交から内政まで幅広い分野で提言を行い、国政の難局にあたっての氏の助言には感謝してもし尽せないとした。

また、中嶋洋子夫人は挨拶の中で、中嶋氏から生前、自分のお別れの場所には、李元総統が訪日した際に祝賀会が行われたホテルオークラの「平安の間」を選ぶようにと言い渡されていたと語った。

会場では檀上中央に従三位および瑞宝重光章が、その右側には李登輝氏・曽文恵夫人2人の署名で「知音益友」と書かれた額縁が飾られていた(=写真)。

中国研究の第一人者として知られる中嶋氏は、李登輝氏が総統職にあった頃から李氏と親交が深く、2000年には共著「アジアの知略」を発表している。

(楊明珠/編集:谷口一康)