女優やタレント以上に視聴率を動かす司会者たち。ベテラン偏重時代はまだ続くのか、それとも!?

 小倉智昭(65)の「とくダネ!」(フジ)、みのもんた(68)の「朝ズバッ!」(TBS)、タモリ(67)の「笑っていいとも!」(フジ)。今春の改編では、打ち切り確実と言われていたこれらベテラン司会者の番組が軒並み生き残った。

 比較的高い視聴率を獲得している「朝ズバッ!」はともかく、「とくダネ!」は窮地に陥っている。最近では「スッキリ!!」(日テレ)に首位の座を譲ったばかりか、「モーニングバード!」(テレ朝)にまで抜かれて3位に転落してしまった。フジテレビ関係者がため息まじりにこう話す。

「小倉さんがスタッフをまったく信用してない。当然のように『小倉とは仕事をしたくない』というスタッフが続出。番組内の雰囲気は最悪です。今回の改編は乗り切りましたが、もう完全に死に体ですよ」

「いいとも」も視聴率5%台をウロウロし「もう終わり」と言われて久しい。

「一昨年夏の時点で、12年3月での打ち切りという連絡が出演者の所属事務所にも内々に入っていました。しかし最後は、タモリさんが所属する田辺エージェンシーが『終わらせない』という方向に持っていったそうです」(前出・フジテレビ関係者)

 この時、タモリはギャラの減額だけでなく、宣伝色の強いおもしろみのないコーナー作りも受け入れたとか。そのかいあって視聴率も若干持ち直し、今回の改編でも生き残ったというわけだ。

 フジテレビ同様、視聴率低迷に歯止めがかからないのはTBSだ。

「夕方のニュース番組『Nスタ』でメインキャスターを務めていた堀尾正明(57)は関東ローカルの時間帯のみの出演に“格下げ”となりました。昨年12月の選挙特番が民放最下位だったことで“詰め腹”を切らされた格好です」(テレビ誌記者)

 フジとTBSが苦戦する一方、好調なのが「スッキリ!!」だ。

「司会の加藤浩次(43)はテレビ関係者の間で“数字を持っている男”として評価がうなぎ登り。新番組のオファーも殺到しているようです。本人も子供3人が育ち盛りなだけに、目いっぱい稼ぐ意気込みです」(テレビ誌記者)

 一方、関西に目を向けると、食道ガン治療を受けて休養中だったやしきたかじんが先月、1年2カ月ぶりに芸能活動を再開した。

「復帰後の番組は、視聴率も軒並み好調でした。ただ、読売テレビの『そこまで言って委員会』では、たかじんの休養中にレギュラーコメンテーターの勝谷誠彦氏が降板しました。TPPに関して政府の方針を非難するような発言をして、自民党派の局上層部の反感を買ったと言われています。タブーなき発言を売りにしているたかじんが、番組内で明らかにしてくれるとおもしろいですね。彼を怒らせるのは大阪を敵に回すようなものですからね。安倍総理も要注意ですよ(笑)」(前出・テレビ誌記者)

 視聴率男たちの明暗が分かれた今春の改編。オヤジのバトルもまだまだ続く!