北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は8日、国際的ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループにサイバー攻撃を受けたことに関し、「南朝鮮(韓国)情報員をはじめとした傀儡(かいらい)一味による仕業」と非難した。北朝鮮が今回のサイバー攻撃について言及したのは初めて。複数の韓国メディアが報じた。

 報道によると、「わが民族同士」は編集局名義で「犯罪的なハッキング策動は何を示しているのか」と題した論評を発表。「わがホームページに対する今回の『アノニマス』によるハッキング行為は、インターネット活動に対する重大な犯罪行為であり絶対に許すことはできない」と非難した。

 アノニマスは4月4日、北朝鮮のウェブサイトやツイッター、フリッカーなど複数の関連サイトを相次いでハッキング。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を西遊記の猪八戒に模したコラージュ画像を掲載したり、「わが民族同士」に会員登録していた1万5000人分の個人情報を公開した。

 論評では、韓国が自国でサイバー攻撃が発生する度に北朝鮮と結びつけて内外世論を誘導してきたと指摘。「国際的なハッカー集団まで引き込みハッキング犯罪を敢行し、反共和国の謀略と従北騒動を起こしている」と主張した。(編集担当:新川悠)