絵本とかも書いてますが、一番お金になるのは作詞ですね。

ひらがなの”あさのますみ”名義の時は、事務所を通さずに私にいろいろくる決まりなんです」と赤裸々なトークで会場を沸かせ、初代パーソナリティ賞の貫禄を見せていた。

トーク中には大原が「弟が持っていた、お姉ちゃん(井上喜久子)のドラマCDを聴いて声優を目指したんです」というエピソードで、井上を感激させた一幕もあった。

最後に行われたのは、第七回声優アワードでシナジー賞を受賞し、今年設立50周年を迎えた「タツノコプロ」から、歴代作品に出演した出演者を代表して大平透、岡本茉利、小原乃梨子、森功至の4人の大御所によるスペシャルステージ。

大御所中の大御所が揃うステージだけあって、出てくるエピソードは声優界の歴史といえるものばかりだった。

生放送中の番組に生で声を当てるという時代から声優として活動する大平は「もうこの世界60年になります。

長くなるので、いっぱい仕事をやりました。

タツノコはアットホームな作品をたくさん作ってくれて、私はタツノコ専属みたいな時期がありました。

皆さんのおかげです、ありがとう」と感謝を述べ、岡本は40年前に中学生でオーディションに受かり、制服を着てアフレコに行ってから学校に通っていたエピソードを披露した。

小原は『ヤッターマン』の30年ぶりの復活について語り、実写版映画『ヤッターマン』の撮影現場でスタッフにドロンジョ様と呼ばれ、自分と実写版キャストの深田恭子が両方振り向いたエピソードで会場を笑わせた。

森は新人時代について「当時はまだ20代で、現場には今みたいに若い声優さんがいないので、緊張の連続でした。

先輩のやり方を見て覚える感じだったので、楽しむ余裕はなかったですね。

でも振り返れば楽しい時代でした」と語ったほか、名台詞披露で『科学忍者隊ガッチャマン』の長口上を披露して、会場の喝采を浴びていた。

タツノコステージの最後には、歌手の速水けんたろうも登場。

1997年に放送された『マッハGOGOGO』(第2作)のオープニング主題歌「マッハ・ゴー・ゴー・ゴー・1997」を熱唱。

その後、ステージにはこれまでの3ステージの出演者が全員登場して、サイン入りポスターが当たる抽選会を実施。

最後は大平透が「アニメと声優は永遠に不滅です!」と高らかに締めくくった。