お笑いタレントの有吉弘行さん(38)が、「推定年収は5億円」という夕刊紙の記事に「事実無根だ」としてラジオ番組で激怒した。

年収の計算方法が滅茶苦茶すぎるといい、「夕刊紙は事実を知って書いた可能性もあり、悪意で掲載した記事ならば全面戦争だぞ!」と吠えた。

レギュラー15本で年間720番組に出る超売れっ子

有吉さんが問題にしているのは、日刊ゲンダイが2012年10月17日にネット配信した「テレビ界の『裏長者』有吉弘行」の記事。支払われるギャラは年間ざっと10億円で、仮に事務所と折半だとすれば5億円になる、と書いている。

現在のレギュラー番組は15本あり、年間で約720本。広告代理店が使っている芸人のギャラ目安表では、有吉さんのゴールデン・プライムの1時間番組の出演料は1本150万円以上だから、単純計算で収入は10億円になる、というのが根拠だという。

有吉さんは12年10月21日放送のJFN製作ラジオ番組「有吉弘行の SUNDAY NIGHT DREAMER」に出演し、この記事に触れた。芸能界は夢を売る場所だから、自分は5億円プレーヤーだと嘘をつくのもいいが、

「5億円なんてあるわけねぇだろ!糞ゲンダイ!!!」

と叫んだ。番組には後輩で同じ事務所のお笑いコンビ「トップリード」が来ていて、自分は5億円プレーヤーに見えるかどうか聞いた。すると、有吉さんは後輩からカネをせびることもある、と暴露し、

「何か、どこか、貧乏が顔から抜けきれていない感じです」

と答えた。

少なくとも収入は億単位だろうという見方も

有吉さんによれば、記事内の年収の計算は支離滅裂で、1時間150万円のギャラも実に馬鹿げた話で、大物芸人でも貰ってはいない額だ。それなのに、年間出演720本に150万円を掛けた数字を公表する意味が分からない。まるで子供に「いくら欲しい?」と聞いて「100億円!」という答えを記事にするのと同じくらいバカバカしい、というのだ。720本の中にはラジオ番組も含まれていて、

「このラジオだってギャラは時給900円くらいのもんだからさ。2時間で1800円。そんなもんよ」

と語った。

ゲンダイは、年収5億円ではないということを端から知っていて、書いたのではないか、とも疑う。また、中にはこれを信じる人もいて、「有吉は貰いすぎだ!」とバッシングもされている。もし、ゲンダイが自分を潰す目的でこの嘘記事を掲載したとしたら、徹底的に戦うとし、

「オレは日刊ゲンダイとの全面戦争だぞ!!!」

と吠えた。

この発言に対しネットでは、年収5億円はオーバーだとしても、芸能人で最も出演番組の多い有吉さんならば、億の単位で貰っているのは間違いない、と推測する人が多い。また、ラジオ出演の時給が900円であることに疑いを持っている人もいる。時給900円は本当なのか、「有吉弘行の SUNDAY NIGHT DREAMER」を制作しているJFNに聞いてみたところ、

「担当者は外出中で不在です」

ということだった。