試合 :キリンチャレンジカップ2012
開催日:2012年8月15日
結果 :引き分け
スコア:「1−1」
得点者:遠藤保仁 フェドール

○ 日本代表選手評価(10点満点)

FW:前田遼一
MF:香川真司 本田圭佑 岡崎慎司
MF:遠藤保仁 長谷部誠
DF:長友佑都 伊野波雅彦 吉田麻也 駒野友一
GK:川島永嗣

FW:本田圭佑
MF:香川真司 中村憲剛 藤本淳吾
MF:遠藤保仁 細貝萌
DF:長友佑都 水本裕貴 吉田麻也 槙野智章
GK:川島永嗣


前田遼一:5点

思っていた以上に、前線でボールを収められず、苦しんでいた、という印象でした。但し、対戦相手が、それなりの強さを持つ対戦相手となれば、この試合ぐらいのポストプレーの成功率になってしまう、という事は想定できるので、その中でも、いかにして効果的なプレーをするのか、いかにして得点なり得点に繋がるようなプレーをするのか、という部分が、やはりこれからの前田には問われてくるかなと思います。ファールを誘う。意表を突いたミドルシュートを撃つ。ポジションを大幅に変える。ひたすら裏を狙う。積極的にドリブルで仕掛ける。例えばそんなアイデアが必要かなと思います。


本田圭佑:7点

今年に入ってからの日本代表、ザックジャパンの中では、最も安定的に高いパフォーマンスを発揮している選手で、本田が好調を維持している、という事が、とても大きな安心感を与えてくれています。但し、少し心配なのは、様々な事で苛立つ事もあるかなとは思いますが、それをあまり表に出し過ぎてしまうと、という部分ですね。自分が好調な時もあれば、自分が不調でも周囲のパフォーマンスに助けられて、という時もあると思いますので、特に今は個々の選手のコンディションにバラつきが多い時期でもありますから、そこはひとつ冷静になって感情をコントロールして欲しいと思います。


香川真司:5点

以前にも書いたような気もしますが、香川をSHとして起用する場合には、レアル・マドリードやポルトガル代表でのC・ロナウドと同じような感じで、香川を「偽りのSH」とするようなシステム、という事も、1つの案としては必要かなと思います。そして、連携という部分では、前の4人の連携、という事ではなく、ボランチも含めた中での連携、という事が問題になっていて、つまり、本田とダブルボランチが基本ユニットであり、そこから、香川とダブルボランチ、岡崎とダブルボランチ、というユニットの変化をいかにスムーズに行えるのか、そこにあると思います。


岡崎慎司:5点

前田が1トップにいて、その下に香川と本田がいて、という状態になった時に、サイドへ張り出すのか、トップの位置へ入るのか、それとも、少し下がり目の位置をキープするのか、という部分の正しい判断が、今の岡崎には求められているかなと思います。ザックジャパンにおけるSHというのは、1つ1つの要求は難しいものではなくても、求められている役割の数としては多いので、ある程度は何でも屋にならないと、という事はあって、それはSHで起用されている香川についても同じ事が言えると思います。そして、そこはやはり、本田と香川と岡崎を評価する時に、きちんと考えに入れておくべき要素かなと思います。


長谷部誠:5点
遠藤保仁:5点

長谷部と遠藤のダブルボランチというのは、この2人の間での連携面というのは、もはや大きな問題となる事は無い、とは思うのですが、2列目であったり、最終ラインであったり、そことの連携面に関しては、まだまだ試行錯誤と修正の余地があると感じます。その事については、前回の戦評のエントリーと、上記の香川や岡崎の項目のところに書いた通りですね。それから、この2人の場合には、最近は少し試合によって、そのパフォーマンスの善し悪しに差があるので、そこはベテランとして、しっかり調整して欲しいですね。所属クラブの状態とか、そこでの立場とか、ありますが、乗り切って欲しいと思います。