セリエA最終節で痛めたひざの負傷から回復したパルマのイタリア代表FWセバスティアン・ジョヴィンコ。チェーザレ・プランデッリ監督は、同選手をキーパーソンと見ている。ジョヴィンコはその評価に対し、次のように語った。

「メディアでは(マリオ・)バロテッリと(アントニオ・)カッサーノが話題になることが多い。でも、僕のことが毎日報じられなくたって、僕は構わないさ。僕が自分の義務を果たすことに変わりはない。彼らとのトリデンテ? それは難しいだろうね。試したことがないからだ。でも、本当に魅力的なオプションになるだろうね」

「バルセロナは、身体的なことが関係ないということを示した。プランデッリ監督もそういう見方なのはうれしいね。これまでは偏見があった。これは一般論だよ」

プランデッリ監督はイタリア代表のムードが良いと話している。ジョヴィンコもこう続いた。

「本当だよ。自信がある。何より、熱意があるね。だから、うまくやるための土台はすべてあるってわけだ。監督はセカンドストライカーとして僕のことを話した? それも正しい。今年の僕はストライカーだった。センターフォワードまでやって、15ゴールを挙げたんだ。トップ下にも適応はするけど、僕の位置じゃない。今季は僕のベストシーズンだった。ここで止まりたくはない」

ジョヴィンコはユヴェントスとパルマが共同保有する選手だ。ほかの可能性はあり得ないのだろうか? マーケットについて、同選手は次のように話している。

「(パルマのトンマーゾ・)ギラルディ会長と話した。僕はいつも、トレード要員になるためにユーヴェに戻るなら、それは意味がないことだと言ってきた。あそこに残るか、パルマにいるかだ。じゃあインテルはあり得ないのかって? サッカーでは決して分からないものだよ。でも、僕の考えは知ってのとおりだ」

「僕の希望は一つだけだ。ほかの選手たちと互角にスタートしたいってことだよ。数年前、ユーヴェにいたときに同じことを言って、おそらく誤解されてしまった。いずれにしても、僕はビッグクラブへの準備ができていると感じる。3年前もそう感じていたんだ。今はなおさらだよ」

ギラルディ会長はジョヴィンコの市場価値が4000万ユーロ(約40億円)だと主張した。

「僕がミスター4000万ユーロ? それは分からない。確実なのは、自分が重要な選手だと感じているということさ。それに、値段に興味はないし、マーケットのことは考えたくない。いずれにしても、まずは共同保有の件が早く片づかないとね。パルマとユーヴェは必ず合意するはずだ。そして、僕はより自分を求めてくれるクラブへ行く」

「かつて僕を信じなかった人へのリベンジ? 言葉は不要だ。トリノに戻るとしても、(アレッサンドロ・)デル・ピエーロがいなくなるからってわけじゃない。ユーヴェが僕を戻すと決めれば、それは僕がうまくなったと見たからだ。そうじゃなければ、違う運命だったということだよ。それが重荷になることもないだろう。大事なのはプレーすることだ」