韓国の国家行政機関・女性家族部は19日、2000〜2010年の児童・青少年が対象となった性犯罪で、有罪判決が確定した事件を分析した結果、加害者1796人の50.6%が29歳以下の若者で、被害者1万3039人の平均年齢は12.8歳だったことを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは、子どもや青少年を対象とした性犯罪が再び増えており、性暴力被害に遭う青少年のうち、半分近くは13歳未満の児童だという調査結果が出たと伝えた。

 被害者の平均年齢は、性売買あっせん・強制16.4歳、性暴行14.3歳、強制わいせつ10.9歳であり、売春をあっ旋・強要した加害者も42.8%(349人)が20代以下であったと報告。

 一方、児童青少年を対象とする性犯罪加害者の62.9%は少なくとも1回の犯罪歴を持っていたことも分かった。特に性暴行の15%、強制わいせつの12.6%、売春のあっ旋・強要の11.6%が再犯であることから、処罰が強化される傾向にあると説明。

 最終審で懲役刑を受ける割合は、性暴力事件の場合、2000年には20.5%にとどまったが、2010年には62%に増加。強制わいせつも懲役刑を受ける比率が8.3%から40.7%に高まった。売春のあっ旋・強要の場合、2010年には25.6%が懲役刑を言い渡されている。

 学校や自治体は性犯罪根絶のため、学校内外の人けのない路地などに防犯カメラを設置しているが、まだ導入されていないところが多く、対策が急がれるとしている。(編集担当:李信恵・山口幸治)